スターライナー:ホワイトサンズに帰還
Starliner Lands at White Sands
ボーイング社の新型宇宙船スターラーナーは、ニューメキシコ州ホワイトサンズに帰還しました。
スターライナーは12月22日午前7時23分(日本時間21時23分)に軌道離脱のエンジン噴射を行いました。約3分後にサービル・モジュールを分離。
降下を続けたクルー・モジュールは約20分後に大気圏に再突入するエントリー・インターフェイスに到達しました。7時48分には地上チームはスターライナーの追跡を開始。地上はまだ夜明け前でしたが、すぐに赤外線映像での捕捉が開始されました。
赤外線の映像はドラッグ・シュートの開傘、さらにメイン・パラシュートの展開をとらえました。
その後、ヒートシールドを分離。
7時58分(日本時間21時58分)、スターライナーはホワイトサンズ宇宙港に着陸しました。かつて、スペースシャトルも着陸したことのある場所です。
地上チームのうち、まずゴールド・チームが有害ガスであるヒドラジン除去のためカプセルに近づく様子は、スペースシャトルの着陸をほうふつとさせるものでした。やがてシルバー・チームに続いてクルー回収のためのブルー・チームも到着しました。
カプセル内の点検作業には、NASAのマイク・フィンク宇宙飛行士、ニコール・マン宇宙飛行士、ボーイング社のクリス・ファーガソンらも参加しました。
下の写真には、今回の飛行で宇宙飛行士に代わって搭乗したダミー宇宙飛行士、ロージーの顔が見えています。
素晴らしい着陸でした。久しぶりに、有人仕様の宇宙船がアメリカの大地に着陸したのです。
- 2019.12.23 Monday
- 宇宙開発
- 02:08
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- by Kazuo Terakado