NASAの2019年度予算:月周回軌道ステーション建設へ

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    NASA Budget FY 2019Orbital Platform in Cislunar Space

     

    2019会計年度のNASA予算要求(予算教書)が発表されました。NASAは月周回軌道ステーション建設に乗り出します。

     

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    NASAは数年前から、将来の月・火星有人探査にむけた拠点、あるいは深宇宙への「入り口」としてとして、月近傍(シスルーナー)に「ディープ・スペース・ゲートウェイ」という有人宇宙ステーションを建設する構想を明らかにしていました。上の画像の左上がディープ・スペース・ゲートウェイで、推進モジュール、居住モジュール、エアロックなどからなっています。右手前は、このステーションにクルーを運んでくるオライオン宇宙船です。今回発表された予算では、ディープ・スペース・ゲートウェイは「月周回軌道ステーション―ゲートウェイ」という表現になっていますが、その位置づけは変わっていません。

     

    これにともない、NASAは国際宇宙ステーション(ISS)の予算を2024年度でストップし、2025年度以降はISSの運用を民間に移管するという方針も発表しました。ただし、これはNASAISSを放棄することではなく、以降も宇宙技術の開発や検証に使用します。NASAはすでにISSへの物資輸送を民間の宇宙船で行っています。民間の宇宙船によるクルー輸送ももうすぐ開始されます。NASAISSの運用も民間に任せ、自らは月や火星探査に乗り出していきます。

     

    NASA2019年度予算要求の総額は1989220万ドルです。その内訳の主なものは以下の通りです。

    深宇宙探査:455880万ドル

    このうちオライオン宇宙船の開発が116350万ドル、宇宙輸送システム(SLS)の開発が207810万ドル、月周回軌道ステーション―ゲートウェイが5420万ドルとなっています。

    地球低軌道および宇宙飛行:462460万ドル

    このうちISSの運用が146220万ドル、宇宙輸送が21870万ドルとなっています。またISS運用の民間移管のため15000万ドルが計上されています。

    科学:589500万ドル

    このうち惑星探査(エウロパ・クリッパー、インサイト、マーズ2020など)は178420万ドル、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(ハッブル宇宙望遠鏡の後継機)の打ち上げを2019年に控える宇宙物理は118540万ドルです。地球観測は178420万ドルで、前年度予算でいくつかのミッションがキャンセルされたものの、4基の衛星打ち上げとランドサット9など7つのミッションの開発が行われます。

    航空:633900万ドル

    このうち先進航空機プログラムが23060万ドル、統合航空システム・プログラムが18920万ドル。後者には低ソニックブーム飛行実証Xプレーンが含まれています。


    ファルコン・へヴィー、初打ち上げに成功

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      SpaceX's Falcon Heavy Blasted Off

       

      スペースX社の超大型ロケット、ファルコン・へヴィーの試験打ち上げが成功しました。ファルコン・へヴィーは26日午後345分(アメリカ東部時間)、ケネディ宇宙センターの39A発射台から打ち上げられました。

       

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      1973年のサターン5型ロケット以来のパワフルなロケット打ち上げでした。ファルコン・へヴィーの第1段は3本のコアロケットからなります。合計27個のエンジンが2250t以上の推力を生み出します。

       

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      1段の2本のサイドコアの着陸シーンは見事でした。まるでCGのようです。なお、センターコアの洋上着陸はうまくいかなかったようです。

       

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      燃焼が終了した第2段エンジンです。

       

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      ロケットの試験打ち上げでは、通常、ペイロードとしてダミーウェイトが搭載されますが、スペースX社は特別のペイロードを搭載しました。赤のテスラ・ロードスターで、運転席にはクルー・ドラゴンの搭乗員用の与圧服を着た「スターマン」が乗っています。ペイロードは火星に到達する太陽周回軌道に投入されます。

       

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      このようなシーンは宇宙開発の歴史で1度も撮られたことはありません。これが本当に宇宙空間で撮影されたわけですから、とてもエキサイティングです。スペースX社は宇宙開発に新しいハードウェアだけでなく、新しいカルチャーももたらしているといえます。

       


      サリュート 7:画家としてのウラジーミル・ジャニベコフ宇宙飛行士

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        Salyut 7Cosmonaut Vladimir Dzhanibekov as an Artist

         

        映画『サリュート 7』の主人公のモデルとなっているソ連時代の宇宙飛行士ウラジーミル・ジャニベコフさんは画家としても知られています。宇宙飛行の際に受けた印象が、彼の作品のモチーフになっています。下の作品の左は発射台に向かう宇宙飛行士を、右はソユーズロケットが発射台を離れて上昇していく際の印象を描いています。

         

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        下の作品は、宇宙空間に到達した宇宙飛行士です。

         

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        彼はどのようなことを考えているのでしょうか。ジャニベコフさん自身は宇宙を飛びながら、宇宙開発の成果がまだ人類共通の財産とならないことが気になっていたと述べています。「たとえば、アフリカの人々はまだその恩恵を受けてはいないのです。アフリカの上を15分も飛べば、サバンナに35から40の焼き畑の煙を見ることができます。その煙はときとして大西洋を越え、アメリカの海岸にさえ達しているのです」。



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