パーカー・ソーラー・プローブ:太陽をまわる2周目の軌道に

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    Parker Solar Probe Begins Second Sun Orbit

     

    20188月に打ち上げられたパーカー・ソーラー・プローブはすべての機器が順調に作動しており、太陽を周回する2周目の軌道に入っています。

     

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    下の図がパーカー・ソーラー・プローブの軌道です。緑の線がこれまでの軌道で、これからの軌道は赤い線で示されています。

     

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    現在、パーカー・ソーラー・プローブは太陽から最も離れる遠日点をすぎたところです。最初の周回で最も太陽に近づく近日点に達したのは201811月で、この時、太陽〜水星間の距離の約半分にまで達しました。パーカー・ソーラー・プローブは太陽を合計24周する予定です。

     

    2周目の軌道で近日点に達するのは今年の4月です。それまでに1周目の軌道で得られた科学データがすべて地球に送られてくる予定です。これまで見たこともなかったような太陽の姿を、もうすぐ見ることができるでしょう。


    共生星みずがめ座R

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      Symbiotic Binary Star R Aquarii

       

      ヨーロッパ南天天文台(ESO)の大型望遠鏡VLTが撮影した共生星みずがめ座Rの画像です。系外惑星探索用にVLTに設置された観測装置SPHEREの試験観測で得られたものです。

       

      20190112_01.jpg

       

      共生星とは赤色巨星と白色矮星の連星系のことをいいます。みずがめ座Rの赤色巨星はミラ型の長周期変光星で、周期的に膨張したり縮小したりすることによって明るさが変化しています。赤色巨星の外層のガスは白色矮星に引っ張られ、白色矮星の周囲に降着円盤を形成しています。降着円盤とは垂直方向にジェットが放出されています。下の画像はみずがめ座Rの想像イラストです。

       

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      SPHEREは非常に観測精度の高い装置で、ハッブル宇宙望遠鏡を上回る解像度の画像が得られました。下の画像左はハッブル宇宙望遠鏡が撮影したみずがめ座Rです。中心の明るい部分から上下に伸びている筋がジェット、横方向のリングは1773年に起こった新星爆発の残骸です。下の画像右はみずがめ座Rの中心領域で、VLTの画像と同じ領域が示されています。この画像とVLTの画像を比べてみると、SPHEREの観測能力の高さが分かります。

       

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      VLTの画像では中心部にひときわ明るい点が2つ、はっきりと見えてきます。

       

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      この画像に関するSchmidらの論文を読んでみると、左側の点が赤色巨星の位置、右側の点がジェットの放出源、すなわち白色矮星の位置にあたります。みずがめ座Rの連星系がSPHEREによって初めて分離して観測されたことになります。


      2019年の主な天文現象

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        Astronomical Calendar 2019

         

        2019年もさまざまな天体ショーを楽しむことができます。

         

        すでに肉眼で見えている46/Pウィルタネン彗星は元旦には5等級の明るさです。

         

        20181230_01.jpg

         

        16日には全国で部分日食がみられます。

         

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        717日には西日本でわずかですが部分月食が見られます。

         

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        1226日には全国で部分日食が見られます。

         

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        2020111日に地球に最接近する289/Pブランパン彗星は1231日には4等級になります。

         

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        11

        46/Pウィルタネン彗星が肉眼光度(5等級)

        16

        全国で午前中に部分日食(東京での食分0.42

        16

        金星が西方最大離角(明け方の東天で明けの明星)

        121

        アメリカ方面で皆既月食(北日本で半影月食)

        21

        夜明け前の東天で細い月と金星が接近(南米で金星食)

        49

        ヒアデス星団の食(夕方の西天)

        529

        準惑星ケレスが衝(さそり座で7.0等)

        611

        木星が衝(へびつかい座)

        616

        準惑星ケレスの食(月齢は12、ケレスは7.4等)

        74

        火星食(昼間の現象)

        710

        土星が衝(いて座)

        717

        部分月食(西日本で月入帯食のみ)

        81

        金星食(新月)

        813

        ペルセウス座流星群が極大(月没後は好条件)

        813

        金星が外合(以後は夕方の西天で宵の明星)

        94

        火星が合(以後は2020106日の準大接近へ向け接近開始)

        910

        海王星が衝(みずがめ座φ星に大接近)

        913

        中秋の名月

        1028

        天王星が衝(おひつじ座)

        117

        くじら座の長周期変光星ミラが極大

        1111~12

        アメリカ方面で水星の日面経過(日本では見えない)

        1120

        289/Pブランパン彗星(8等級)とみずがめ座の惑星状星雲NGC7293が接近

        1215

        ふたご座流星群が極大(月明がある)

        1226

        全国で部分日食(東南アジアで金環日食)

        1229

        夕空で月(月齢2.9)と金星が大接近(南極で金星食)

        1231

        289/Pブランパン彗星が4等級の肉眼彗星に

        2020111

        289/Pブランパン彗星(4等級)が地球に最接近(0.091天文単位)

         

        天体写真家の藤井旭さんから送っていただいた「2019年天文現象カレンダー」に掲載されている情報を使わせていただきました。



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