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ペンシルロケット:国分寺インディ・ジョーンズ計画
Pencil rocket:Kokubunji Indiana Jones Project

1955年4月12日に、日本で初めてのロケット発射実験が糸川英夫博士によって国分寺市で行われました。全長23センチメートルのペンシルロケットの水平発射実験でした。

20160202_01
写真提供:JAXA

この実験場所を探そうというのが「国分寺インディ・ジョーンズ計画」です。

ペンシルロケットの発射実験は、終戦まで銃器を製造していた中央工業の工場跡地にある半地下式の試射場で行われました。実験場所はそれから2年後には埋められて新日鐵のグラウンドとなり、現在は早稲田実業学校のグラウンドになっています。実験から60年もたっているので、実験が行われたのは「だいたいこのあたり」ということは分かっていても、「ここです」とはなかなか言えない状態でした。

私は昨年、当時の地図や航空写真、JAXA宇宙科学研究所に残っていた実験時の写真などを分析し、実験場所をある程度正確に特定することができました。実験が行われた半地下のコンクリート構造物は、今もその場所の地下に、まるで「遺跡」のように眠っていると思われます。しかし、現在はグラウンドになっているので、掘り起して実際にそこにあることを確かめることはできません。

なんとか、その場所を確かめたい。そこで私が考えたのが「地中レーダー」でした。地中レーダーとは、地中へ電磁波を照射して、その反射波から埋設物の探査を行う装置です。私はその昔、吉村作治氏がひきいる早稲田大学古代エジプト調査隊が遺跡の探査に地中レーダーを使っていたのを覚えていました。もしかしたら、この方法で地下の構造物を確認することができるかもしれません。

私は早稲田大学エジプト学研究所所長の近藤二郎先生に連絡し、この計画を相談しました。近藤先生からは、現在地中レーダーを使って遺跡調査を行っている城倉正祥先生(早稲田大学東アジア都城・シルククロード考古学研究所所長)をご紹介いただきました。城倉先生にはこの計画への協力を快諾していただきました。

こうして、早稲田大学考古学研究室の協力により、まもなく現地での調査が行われることになりました。ペンシルロケットの発射実験が行われた当時、私は国分寺第四小学校に通っていました。駅の反対側ですが、近くにいたのです。そのような縁もあり、いつのまにか「国分寺インディ・ジョーンズ計画」とよばれるようになったこの計画でどのような調査結果がでるか、私はとても楽しみにしています。

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