最近のエントリー
カテゴリー
過去のエントリー
カレンダー
S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< December 2015 >>
ブログ内を検索


PROFILE
モバイル
OTHERS
2024年までの国際宇宙ステーション運用延長に日本も参加
Japan and US agree to the operation of ISS through at least 2024

12月22日、日米両国政府は国際宇宙ステーション(ISS)の2021年から2024年までの運用延長に関し,新たな日米協力の枠組である「日米オープン・プラットフォーム・パートナーシップ・プログラム(JP-US OP3)」に合意しました。これにより、日本が2024年までのISS 運用延長に参加することが決定されました。

20151224_01

JP-US OP3 の文書でも触れられている通り、ISS 計画おける日米間のパートナーシップは、政治的・戦略的・外交的重要性を踏まえた日米協力の象徴的存在となっています。

2024年までのISS 運用延長について、すでにロシアとカナダが参加を決定しています。

宇宙は人類最後のフロンティアです。ISS 計画は人類が地上と宇宙を自由に往復し、宇宙で仕事をし、宇宙で居住する時代をつくるための最初の一歩といえるものです。日本の宇宙開発はISS 計画への参加によって大きな成果を得ています。今後はその成果を日本だけでなく、アジア諸国、そして人類全体のために役立てていく必要があります。
油井宇宙飛行士、地球に帰還
Expedition 44/45 crew lands safely in Kazakhstan

国際宇宙ステーション(ISS)での142日間の滞在を終えて、油井亀美也宇宙飛行士ら第44次/第45次長期滞在クルーが帰還しました。油井さんはとても元気で、「冷たい風も心地よい感じがする」と地球帰還の印象を語っていました。

20151212_01

ISSのクルーが搭乗したソユーズ宇宙船が日没後に帰還するのは、今回が初めてでした。NASA TV のライブ映像を見ていても、いつものようなパラシュートでの降下や着地の瞬間を見ることはできませんでした。モスクワ郊外にある管制センターTsUPの大型スクリーンに「着陸!」の画面が出るのを見て、着地の確認をするしかありませんでした。着陸時刻は12月11日22時12分頃(日本時間)とされ、正確な時刻はまだ報告されていません。

20151212_02

12月のカザフスタンはきびしい気候になります。この日も雲が低く垂れこめ、強風が吹き、雪が舞う中での、太陽が沈んでから1時間半後の夜間着陸となりました。

20151212_03

20151212_04

ソユーズ宇宙船はジェズカズガン市の北東に着陸しました。強風のため、着陸場所にテントを張ってメディカル・チェックを行うことはせず、油井さんらクルーの3人はヘリですぐにジェズカズガンに運ばれました。
シグナス宇宙船、再び国際宇宙ステーションへ
Cygnus cargo ship to the ISS

国際宇宙ステーション(ISS)への補給物資を積んだオービタル社のシグナス宇宙船が、12月6日午後4時44分(日本時間7日午前6時44分)、ケープカナヴェラルから打ち上げられました。天候不良により、予定より3日遅れた打ち上げでした。

20151207_01

今回のシグナス宇宙船には、アメリカの最初の宇宙飛行士チームの1人、ディーク・スレイトン・ジュニアの名がつけられています。スレイトンはマーキュリー計画の宇宙飛行士として選ばれましたが、心臓欠陥のため一度現役を引退、1975年のアポロ・ソユーズ・テスト・プロジェクトで念願の宇宙飛行を果たしました。「ディーク・スレイトン・ジュニア」にはクルー用の生活物資、部品類、科学実験機器、EVA用宇宙服の交換部品、「きぼう」から軌道投入されるナノラック社の超小型衛星など、約3.5トンが積み込まれています。

シグナス宇宙船は12月9日にISS に到着し、「こうのとり」と同じように、ISS のロボットアームを使ったキャプチャー作業が開始される予定です。下の画像は、2014年1月にISS に到着したシグナス宇宙船です。

20151207_02

シグナス宇宙船は昨年10月、アンタレス・ロケットによる3回目の打ち上げに失敗しました。原因は第1段エンジンAJ-26 の不調のためでした。AJ-26 は1960年代に旧ソ連が有人月飛行のために開発したエンジンを改良したものです。オービタル社はこの事故を受け、アンタレス・ロケットの第1段エンジンをロシア製のRD-181 エンジンに変更しました。新しいアンタレス・ロケットは2016年には使用可能となる予定で、今回はULA(ユナイテッド・ローンチ・アライアンス)のアトラス5ロケットがシグナス宇宙船の打ち上げに使われました。
ボリス・アクーニン:『トルコ捨駒スパイ事件』
Boris Akunin:Turetskiy Gambit

ボリス・アクーニンの『トルコ捨駒スパイ事件』(奈倉有里訳、岩波書店)を読み終えたところです。

20151202_01

本書は「ファンドーリンの捜査ファイル」シリーズの第2作目になります。前作『堕天使殺人事件』の悲劇的結末のため暗い影をもつ若者に変貌したファンドーリンが、持ち前の明晰な頭脳で事件を解決する舞台は1877〜1878年の露土戦争の戦場である現在のブルガリア、プレヴェン(プレヴナ)のあたり。ロシア軍とオスマン帝国軍の間ではげしい攻防が繰り広げられた場所です。最後の場面は、イスタンブールの街の灯が見えるサン・ステファノ。戦争の最終局面でロシア軍が攻め込み、「サン・ステファノ」条約が結ばれた小さな町です。

「ファンドーリンの捜査ファイル」シリーズは、単なる推理小説や歴史小説ではありません。文句なしに楽しめるエンターテイメント性を持ちながらも、19世紀のロシア文学の香りがいたるところから漂ってくるところが魅力といえるでしょう。

『トルコ捨駒スパイ事件』の舞台となった時代だけでなく、歴史上、ロシアとトルコ(オスマン帝国)はたびたび戦争をしていました。現実の世界では、今、トルコによるロシアの戦闘爆撃機撃墜で両国は緊張関係にあります。しかし、ロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領はこれまで友好な関係にありました。こうしたロシアとトルコの微妙な関係を読み解くには、歴史に学ぶことも大事です。本書を読みながら、そんなことを考えていました。

▲PAGE TOP