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STAP 細胞問題:ES 細胞混入と理化学研究所の説明責任
STAP 細胞論文の不正に関する調査委員会の報告によって、論文中でSTAP 細胞とされたものがES 細胞であると断定されました。調査委員会は酸処理した細胞を1週間培養している間に、過失または意図によってES 細胞が「混入」した可能性を述べていますが、実験プロセスのどこかでES 細胞への「すりかえ」が行われたことも考えられます。

ES 細胞の混入あるいはすりかえがどのようにして起きたのか、理化学研究所はさらに検証を進めるべきです。昨日の記者会見では「できる限りの調査は行った」と述べていましたが、理化学研究所に残っている当時の記録、例えば若山研究室あるいは小保方研究室でのマウスの使用記録、試薬等の購入記録、スタッフの実験ノートや出勤状況の確認、CDB の他の施設や装置の使用実績などを調べることや、関係者への聞き取りによって、ES 細胞がなぜ混入したかは明らかになってくるはずです。もちろん、実験で使われた4種類のES 細胞が小保方研究室にもたらされた経緯も、もっと詳しく調べるべきです。

理化学研究所は税金を使って研究をしており、今回の研究不正の全容を国民に明らかにする義務があります。このままでは、理化学研究所が十分に説明責任を果たしたとはいえず、ガバナンスの欠如が改めて問われることになるでしょう。
STAP 細胞問題:調査委員会の報告
STAP 細胞論文の不正問題を調べていた調査委員会の報告がありました。しばらくお会いしていない桂勲さんが調査委員長でした。

桂さんの報告はさすがに理路整然としており、説得力のあるものでした。遺伝子解析等による厳密な検証により、STAP 細胞といわれたものがES 細胞であることがはっきりしました。これまで由来がよくわからなかったテラトーマの画像に関して、小保方研究室に残されていたサンプルからDNA 断片を抽出し、ES細胞由来であることを明らかにした仕事も素晴らしいものでした。

調査委員会の報告によって、STAP 細胞という新しい万能細胞を作製したという『ネイチャー』論文の主張は完全に否定されました。

論文中のデータに関して多くの疑義が提出されていましたが、そのうち2点が不正(捏造)と認定されました。そのうちの1つは、STAP 細胞の増殖を示すグラフです。iPS 細胞を報告した有名な山中論文中のグラフのようなデータが欲しいといわれ、ほとんど同じグラフを捏造してしまう小保方さんの考え方は、私には理解できません。

その他の疑義に関しては、オリジナル・データが残っておらず、また小保方さんに要請してもデータが提出されませんでした。そのため、調査委員会としては不正の有無を判断することができませんでした。この問題は今後、何らかの対応が必要です。研究不正を行っても、データを廃棄してしまえば、不正を問われることがないという前例になってしまってはいけません。オリジナル・データを提出できない場合は不正とみなすという規程が必要です。この規程は文部科学省のガイドラインには明記されていますが、理化学研究所の規程ではふれられていません。

ES 細胞の「混入」について、調査委員会はそれが過失か、意図的であったか、意図的なら誰がそれを行ったかを判定することはできませんでした。この判定は、調査委員会の役割を超えているといえるでしょう。
STAP 細胞はなかった:検証実験結果の意味
STAP 細胞検証実験に関する12月19日の理化学研究所の発表により、多くの人が知りたいと考えていた「STAP 細胞はあるか、ないか」という疑問には、「STAP 細胞はなかった」という結論が得られました。科学的な厳密性の上からは、検証チームリーダーの相澤氏の「STAP 細胞を再現することはできなかった」あるいは「STAP 現象を確認することができなかった」という表現が正しいわけですが、社会的にはこれで、STAP 細胞が存在しないことが確認されたといっていいでしょう。

科学の世界でいえば、7月にSTAP 細胞論文が撤回された時点で、STAP 細胞はなくなっていました。STAP 細胞の存在を証明するものが論文であり、それが取り下げられた以上、STAP 細胞が存在するという主張の根拠は、どこにもなくなったわけです。理化学研究所の検証実験はSTAP 細胞があるかもしれないことを確認するための実験だったわけです。しかし、丹羽氏のチームがいくら厳密な実験を行っても、また、「こつ」や「レシピ」をもっているという小保方さん自身が実験を行っても、STAP 細胞は再現できず、「STAP 細胞が存在する」という証拠を得ることはできませんでした。

同じ日に発表された小保方さんのコメントによれば、小保方さんは再現実験に成功しなかったという結果に対して「困惑」を覚えているとのことです。しかし、「予想をはるかに超えた制約」のために、再現実験に成功しなかったという主張は説得性を持ちません。あまりのプレッシャーのために、「こつ」や「レシピ」を発揮することができなかったというのでしょうか。これは、検証者立会いの下での実験に失敗した超能力者のいいわけに近いものです。STAP 現象が真正なものであれば、どのような環境下においても、適正なプロトコールで実験を行うことによって再現は可能なはずです。

丹羽氏は、研究不正を防ぐにはどうしたらよいかという質問に対し、「共同研究者が出したデータをすべて信じずに、一から自分の手でやってしか論文を出さないという状況が科学にのぞましいかというと、なんとも判断がしがたい」と語りました。「科学者それぞれの良心と、お互いの信頼の度合いに依存するしかないことだと思う」という丹羽氏の言葉は、その通りです。そして、科学の世界でごく当たり前のこの考えが危機にさらされていることを明らかにしたのが、STAP 細胞問題でした。

小保方さんの退職に関する野依理事長のコメントに、違和感を覚えた人も多かったでしょう。再現性のない論文を捏造した小保方さんが、なぜこれほど特別扱いされるのか不思議です。自分の研究ができる場を探しているポスドクの方や、地道に実験をくり返している若い研究員の方の多くは、納得できないのではないでしょうか。
STAP 細胞:小保方さん再現できず
各メディアの報道によると、11月末を期限に理化学研究所で行われていた小保方さんのSTAP 細胞再現実験は「再現できず」という結果に終わったようです。

理化学研究所からはまだ正式な発表がないので、あまり多くを書くことはできません。この時点でいえることは、「過去200回つくることに成功したというSTAP 細胞を、今回は小保方さん自身もつくることができなかった」ということです。『ネイチャー』論文で書かれていた方法以上に、どのくらい小保方さんのいう「こつ」や「レシピ」が入った実験だったかは、今のところわかりません。

「STAP 細胞が存在するのか? 存在しないのか?」。これは多くの方が一番関心をもっていることですが、STAP 細胞が存在する可能性はほとんどゼロになったといっていいでしょう。

しかしながら、STAP 細胞あるいはSTAP 現象というものを科学的に検証するという立場からすれば、小保方さんの再現実験の結果はあまり大きな意味をもちません。にも書いたように、小保方さんの再現実験自体が科学的にみてどこまで厳密な実験なのかが、わからないからです。テレビカメラを設置した密室で、立会人のもとに行う小保方さんの再現実験は、どこか超能力の検証実験に近いものがあります。実際にどのような実験を行ったのか、理化学研究所に詳しく聞きたいところです。

STAP 細胞問題は、まだ全容が見えていません。理化学研究所では、相澤・丹羽チームによる検証実験が続いているはずです。こちらの実験の方が、STAP 細胞を再現できるかどうかを客観的に検証してくれるでしょう。また、撤回された2本の『ネイチャー』論文の不正問題再調査の報告と、CDB に残されたSTAP 細胞関連サンプルの分析結果もまだ発表されていません。

STAP 細胞問題は、理化学研究所だけでなく、日本の科学研究全体に対して多くの人が不信感をもつきっかけになってしまいました。理化学研究所は今回の実験結果でSTAP 細胞問題の幕引きを図るのではなく、理化学研究所の失われた信頼を取り戻すために、STAP 問題の科学的検証を最後まで続けてほしいと思います。
キュリオシティ:シャープ山の麓で火星の過去を探る
Curiosity:Sedimentary layers of Mount Sharp

火星のゲール・クレーターに着陸したキュリオシティは、現在、シャープ山の麓まで移動し、活動を続けています。ゲール・クレーターは直径が約154キロメートルあり、中央にシャープ山がそびえています。シャープ山の高さはクレーターの底から5.5キロメートルあります。

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シャープ山の形状は独特です。小天体が衝突してクレーターが形成される際にクレーターの底が盛り上がってつくられる中央丘(セントラル・ピーク)の尖った形ではなく、巨大な山塊となっています。しかも、その山塊が堆積層でできているらしいことが、火星周回機の観測で以前からわかっていました。下の画像は、マーズ・オデッセイのTHEMIS のデータから作成されたシャープ山の画像です。クレーター内から南西方向を見ており、左奥にシャープ山が見えます。手前に堆積層が広がっているのがわかります。

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キュリオシティがシャープ山の麓で見つけた岩石は興味深いものでした。下の画像のように、明らかに水の存在下でできた堆積岩が見られます。堆積岩は薄い層が多数重なっており、この地域に長い間水が存在し、繰り返し土砂が堆積したと考えられます。この地層の観測によって、ゲール・クレーター内の一番古い時代の情報が得られるでしょう。

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こうした堆積岩の地層がどのようにしてつくられたのかに関して、キュリオシティのサイエンス・チームのAshwin Vasavana は、火星表面に水が存在した時代に、ゲール・クレーターは湖であったという考えを述べています。

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雪解けの水がクレーターの北側から流れこみ、それにともなって運ばれた土砂が堆積して、キュリオシティが観測した堆積層がつくられたというわけです。さらに、こうした堆積が長い間継続した結果、クレーターの中央にそびえるシャープ山もつくられ、現在の地形になったというのです。

ゲール・クレーターのリム(縁)の高さは南側では5.5キロメートルありますが、北側は4.5キロメートルほどです。つまり、シャープ山は北側のリムよりも高いことになり、Vasavana が述べているように、湖での堆積物の集積によってシャープ山ができたとすると、山体をさらに押し上げる何らかのメカニズムが必要です。このあたりがどのように説明されるのか、興味がもたれます。

ゲール・クレーターができたのは38億〜36億年前と考えられています。たび重なる小天体の衝突で多数のクレーターがつくられたノアキス期が終わる頃、あるいは終わった時代です。ゲール・クレーターにはこれまでも多くの研究者が興味を示してきました。これまでの研究で、クレーター全体が堆積物でおおわれた時代があり、その後の浸食でシャープ山ができたという説が発表されています。また、別の説では、クレーター内に氷と土砂の層が何度も形成され、氷が融けるにしたがって、セントラル・ピークにキャップをかぶせるようにして堆積物が集積していったという説もあります。

いずれにしても、シャープ山の基盤は衝突でできたセントラル・ピークであるものの、その上には何億年もの間に形成された地層が存在すると考えられます。つまり、シャープ山は火星の遠い過去の地層でできていると考えられるのです。実は、この点こそが、キュリオシティの着陸地点にゲール・クレーターが選ばれた理由でした。

キュリオシティは近いうちに、当初の目的であるシャープ山の登攀をはじめることになります。それは、麓の地層ができた時代から、より新しい時代へと、火星の歴史をたどる旅になります。火星の環境がいかに変化したかがわかってくるでしょう。過去の火星には生命に適した環境があったかもしれません。そこで生命が誕生したとしたら、その痕跡――有機物を、キュリイシティは見つけてくれるかもしれません。
オリオン宇宙船初飛行:宇宙探査の新しい時代のはじまり
Orion’s successful flight:New era of space exploration

NASA のオリオン宇宙船の初飛行成功は、宇宙探査の新しい時代のはじまりを告げるものでした。

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NASA はこの飛行を、火星への有人飛行の第一歩と位置付けています。

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オリオン宇宙船の開発は2005年にまでさかのぼります。2003年のスペースシャトル、コロンビアの事故後、当時のブッシュ大統領は新しい宇宙政策を発表し、スペーシャトルを国際宇宙ステーションの完成後に引退させるとともに、新たな宇宙探査に挑戦すると発表しました。こうして月への有人探査を目指すコンステレーション計画がはじまり、新しい有人宇宙船CEV(Crew Exploration Vehicle)の開発がはじまったのです。

その後、オバマ政権はコンステレーション計画をキャンセルしましたが、CEV の開発は続けられ、現在のオリオン宇宙船となりました。

スペースシャトルの飛行再開後、NASA は国際宇宙ステーション(ISS)への物資および人員輸送を民間の宇宙船で行う計画を進めてきましたが、一方で、国際宇宙ステーション以遠の目標、すなわち、月、小惑星、ラグランジュ点、そして火星への有人飛行を可能にする次世代宇宙船の開発を進めてきました。今回のオリオン宇宙船の初飛行は、NASA のこうした長い準備が実を結び、新しい時代の幕が開かれたという意味をもっています。

アメリカは新たな宇宙探査を多くのパートナーと一緒に進めて行こうとしています。ESA(ヨーロッパ宇宙機関)は、オリオン宇宙船の2回目の飛行(2018年、無人月周回飛行)でサービスモジュール(機械船)を担当することになっています。ISS への物資輸送に用いられているATV の技術がベースになります。

こうした動向の中で日本の宇宙開発政策がどうなっているかといえば、人類のフロンティアへの挑戦という長期的視点がまったく欠落している点が心配です。
オリオン宇宙船、初飛行に成功
Orion spacecraft completes First Spaceflight Test

NASA の次世代有人宇宙船オリオンは12月5日午前7時05分(アメリカ東部時間、日本時間同日午後9時05分)に、ケープカナヴェラル空軍基地の37B 発射台から、デルタ4ヘビー・ロケットによって打ち上げられました。

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オリオン宇宙船は予定通りに飛行し、地球2周目に最高高度5800キロメートルに達した後、大気圏に再突入し、無事太平洋に着水しました。

オリオン宇宙船の初飛行は成功し、NASA は月、小惑星、そして火星への有人飛行に大きな一歩を踏み出しました。

以下は、NASA TV からキャプチャーした画像です。

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上昇するロケット。ロケットカメラからの映像。真ん中右に見えているの
はブースター

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メインエンジン燃焼終了(MECO)

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第1段分離

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サービスモジュールのフェアリング分離

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ヒューストンのオリオン・フライト・コントロール・ルーム

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2回目の第2段エンジン噴射終了(SECO2)

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オリオン内部カメラからの映像。最高高度近く。地球が丸く見えている。

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最高高度5800キロメートルに到達

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大気圏再突入。姿勢制御エンジンの噴射が窓ガラスに写っている。

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メインパラシュートを開いて降下。NASA のグローバルホーク「イカナ」
からの映像。

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スプラッシュダウンの瞬間の内部カメラの映像。

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カリフォルニア沖約440キロメートルの海上に浮かぶオリオン。回収チームのヘリコプターからの映像。
オリオン宇宙船の打ち上げ、延期
EFT-1:Orion spacecraft launch postponed

オリオン宇宙船の本日の打ち上げはなくなりました。次のローンチ・ウインドウは明日12月5日の午前7時05分(アメリカ東部時間、日本時間午後9時05分)に開きます。

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本日の午前7時05分に予定されていた打ち上げは、打ち上げ4分前のホールドの間に、7時17分に変更されました。しかし、打ち上げ4分前のカウントダウンが開始されてからすぐに、強風のためホールドとなりました。打ち上げ時刻は7時55分に再設定され、打ち上げ4分前からのカウントダウンがはじまりましたが、ふたたび風のためにホールドとなりました。

新たに設定された打ち上げ時刻は8時26分でした。しかし、打ち上げ4分前からのカウントダウンがはじまってからすぐに、またしてもホールドになりました。今度の原因は燃料バルブのトラブルでした。打ち上げチームはトラブル解消の対応を取り、打ち上げ時刻はローンチ・ウインドウが閉じる直前の9時44分に設定されました。

しかし、打ち上げ4分前からのカウントダウンを目指して点検中に、打ち上げチームは本日の打ち上げ中止を決定しました。
はやぶさ2、宇宙へ旅立つ
Asteroid explorer Hayabusa 2 launched

小惑星探査機「はやぶさ2」が宇宙へと旅立ちました。

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13時22分04秒にH-A ロケットで打ち上げられた「はやぶさ2」は、地球周回軌道に入って地球を1周した後、第2段エンジンの再噴射により、広大な太陽系空間へと旅立ちました。

来年には地球スイングバイを行って小惑星1999 JU3 をめざし、2018年に目的地に到達。科学観測やサンプル採取を行い、2019年に小惑星を出発、2020年末に地球帰還の予定です。

「はやぶさ2」がどのような科学的成果をもたらしてくれるのか楽しみですが、ミッションはまだはじまったばかり。これからどのような難関が待ち受けているかわかりません。「はやぶさ2」の宇宙大航海を見守っていきたいと思います。
オリオン宇宙船の打ち上げ間近
EFT-1:Orion spacecraft ready for launch

NASA の次世代有人宇宙船オリオンの初試験飛行が近づいてきました。打ち上げは12月4日午前7時05分(アメリカ東部標準時間、日本時間同日午後9時05分)の予定です。ローンチ・ウインドウは2時間39分です。

試験飛行はExploration Flight Test (EFT)-1 とよばれており、オリオン宇宙船はデルタ4型ロケットによって、ケープカナヴェラル空軍基地の37B 発射台から打ち上げられます。下の画像は、発射台で打ち上げを待つデルタ4型で、ロケットの先端にはオリオン宇宙船が搭載されています。

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EFT-1 では、オリオン宇宙船は地球を2周することになっています。2周目に入ったところで、第2段ロケットに再点火し、高度約5800キロメートルにまで達します。ここから大気圏再突入をはかります。これは月や小惑星、火星などからの帰還の際の大気圏再突入を想定したものです。パラシュートで降下した宇宙船は、太平洋に着水します。予定通りに打ち上げが行われた場合、スプラッシュ・ダウンは11時29分(日本時間5日午前1時29分)になります。

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飛行の主なイベントは以下の通りです。

打ち上げ後1分23秒:マックスQ
1分25秒:音速に到達
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3分56秒:ブースター燃焼終了・分離
5分30秒:第1段メインエンジン燃焼終了。
5分33秒:第1段分離
5分49秒:第2段エンジン点火。11分50秒間の燃焼開始。
6分15秒:フェアリング分離
6分20秒:緊急脱出システム分離
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17分39秒:第2段エンジン燃焼終了。オリオン宇宙船は185×888キロメートルの軌道に。
1時間55分26秒:地球を1周後、第2段エンジンに再点火。4分45秒間の燃焼開始。
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2時間0分09秒:第2段エンジン燃焼終了。
2時間5分:ヴァンアレン帯に突入。
2時間20分:ヴァンアレン帯を通過。
2時間40分:オリオン宇宙船のRCS(リアクション・コントロール・システム)作動。
3時間05分:オリオン宇宙船は高度5800キロメートルに到達。
3時間09分:オリオン宇宙船はサービルモジュールおよび上段ロケットとの分離姿勢に。
3時間23分41秒:オリオン宇宙船のクルー・モジュールをサービス・モジュールおよび上段ロケットから分離。
3時間30分:ヴァンアレン帯に再び突入
3時間57分11秒:大気圏再突入のため、10秒間RCS を噴射。
4時間05分:ヴァンアレン帯を通過。
4時間13分35秒:エントリーインターフェイス。大気圏に再突入。時速3万2000キロメートル。
4時間13分41秒:ブラックアウト。約2.5分間通信が途絶。
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4時間15分03秒:最大加熱。2200度C。
4時間19分29秒:クルー・モジュールの上部カバー分離。
4時間19分31秒:ドラッグシュートが開く。落下速度は時速480キロメートル。
4時間20分40秒:メインパラシュートが開く。落下速度は時速160キロメートルから30キロメートルへ。
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4時間23分29秒:太平洋に着水。カリフォルニアの沖合約1000キロメートル。
小保方さんのSTAP 細胞再現実験の結果は?
11月末とされていた小保方さんのSTAP 細胞再現実験の期限が過ぎ、理化学研究所は実験が終了したと発表しました。結果はどうなったのでしょうか? 理化学研究所からは近々発表があると思われますが、ここで、以下の点を確認しておいた方がいいでしょう。

これまで明らかにされたさまざまな事実、あるいは丹羽チームの検証実験の途中結果等を総合すると、STAP 細胞が存在する可能性は限りなくゼロに近づいているというのが私の印象です。

そのような中で、小保方さんの再現実験は、結果の如何にかかわらず、STAP 細胞の科学的検証には何の役にも立たないということが言えます。なぜかといえば、全体の実験計画があらかじめ示されておらず、対照実験をどう行うかなどが明らかになっていません。小保方さん自身もSTAP 細胞作製の詳細なプロトコール(論文で発表されたものに加え、彼女自身が「こつ」あるいは「レシピ」といっているもの)を発表していません。これでは、仮に小保方さんが何らかの形で再現実験に成功し、緑色に光る細胞が出現しても、論文発表当時からの「第三者には再現不可能」という状況は何も変わりません。再現実験に関する議論がどうどう巡りするだけです。また、何らかの「STAP 現象」を示唆する結果が出たとしても、それを検証することができません。理化学研究所にとって、小保方さんの再現実験は、科学的検証とは別の事情があってのことと考えるしかありません。

一方、理化学研究所では、STAP 細胞を科学的に検証するための作業が、小保方さんの再現実験とは別に行われていることを忘れてはいけません。

1つは、CDB に残されていたSTAP 細胞関連株の解析です。理化学研究所は今年の6月16日に、その結果の一部を発表し、7月22日にその訂正版を発表していますが、その後の発表はありません。

もう1つは、撤回された『ネイチャー論文』2本の新たな調査です。これに関しては、理化学研究所は今年の9月4日に「研究論文(STAP 細胞)の疑義に関する本調査の実施について」という文書を発表し、外部有識者のみによる調査がはじまることを公表しました。この調査結果はまだ公表されていません。

上の2つが厳密な科学性をもって行われれば、STAP 細胞とはいったい何であったのか、なぜ『ネイチャー』論文のようなもの出来上がってしまったのかが明らかになり、科学界のみならず、社会を騒がせたSTAP 細胞問題に科学的決着がもたらされるでしょう。

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