最近のエントリー
カテゴリー
過去のエントリー
カレンダー
S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< July 2014 >>
ブログ内を検索


PROFILE
モバイル
OTHERS
衛星エンケラドスの間欠泉
Geysers on Enceladus

土星を周回しているカッシーニ探査機は、衛星エンケラドスの南極付近から、水蒸気や氷が噴き出していることを発見しています。

20140731_01

これに関して、コロラド州ボルダーの宇宙科学研究所のCarolyn Porco らによる論文が発表されました。Perco らによると、エンケラドスの南極付近の内部は以下のようになっています。

20140731_02

エンケラドスは岩石の上を厚い氷がおおっている天体ですが、氷の層の下には液体の塩水の海が存在しています。氷の層には対流が存在し、亀裂がいくつも生じています。この亀裂から氷の粒子や水蒸気が「間欠泉」のように噴き出してくるようです。下の画像は、カッシーニがエンケラドスを2010年に観測したときのもので、南極付近の明暗境界線が見えています。

20140731_03

この画像を説明したのが下の画像で、「バグダッド」と「ダマスカス」という亀裂がとらえられていることを示しています。亀裂からの薄い噴出物もわかります。

20140731_04

ちなみに、下の画像は、南極付近の亀裂と、これまで観測された「間欠泉」の位置を示しています。

20140731_05

バグダッドとダマスカスの他、「カイロ」、「アレクサンドリア」と名付けられた亀裂もあります。間欠泉は100以上も見つかっています。
ロシアの天気図
Weather map of Russia

台風8号の接近で、日本各地に強風や豪雨がもたらされていますが、モスクワはさわやかな天気です。

20140709_01

下は今日の朝刊に載っていた天気図です。とても興味深かったので、写真にとりました。

20140709_02

北極圏をまわる大気の流れ、寒冷前線と温暖前線の位置と動きなど、まるで教科書に出てくる図のようです。
STAP 問題:小保方さんの再現実験の問題点
『ネイチャー』誌に掲載されたSTAP 細胞に関する2本の論文が撤回されました。2本の論文にかかわる多数の疑義、遺伝子データの解析結果、残されていた細胞の由来などを総合的に考えれば、STAP 細胞というものはどこにもなかったと言わざるをえず、すべてはES 細胞で説明がつくという事態になっています。それにもかかわらず、理化学研究所は、小保方さんによるSTAP 細胞再現実験の計画を発表しました。しかしながら、この実験は科学的にはまったく意味を持たず、こんな計画しか立案できない理化学研究所に、私は失望しています。

理化学研究所は、不正防止のために実験室に監視カメラを設置し、立会人を置くことで実験の透明性が確保できるとしていますが、この程度の監視体制であれば、有能なマジシャンならいくらでもトリックが可能でしょう。

小保方さんを密室に閉じ込めて実験をさせても、科学的にはまったく意味はありません。大事なのは、事前に厳密な実験計画を立てることです。にも書いたように、小保方さんは実験をはじめる前に、詳細なプロトコールを提出しなければなりません。STAP 細胞の再現実験に成功していない丹羽チームの方法と、どこが違うかをはっきりさせる必要があるからです。理化学研究所はその上で、小保方さんの実験を許可すべきです。小保方さんとまったく同じことを他の人が同時に行う対照実験も必要です。また、実験に立ち会う「第三者」は、理化学研究所が選ぶのではなく、日本学術会議なり、日本分子生物学会なりに人選をまかせるべきです。

理化学研究所がこうした準備もせずに、小保方さんに実験をさせるとすれば、「理化学研究所は小保方さんの助けを借りてでも、STAP 現象がまったく否定されないか、数年間はその存在の有無をあいまいにできるなんらかの結果を出したいと考えている」という海外の見方を払拭することはできないでしょう。
STAP 問題:小保方さんの再現実験参加に必要なこと
理化学研究所は、「STAP 現象の検証計画」に小保方さんを参画させると発表しました。理研CDB(発生・再生科学研究センター)では丹羽チームが検証実験を行っていますが、5月末から小保方さんがCDB に来て、実験のアドバイスをしていると報道されています。検証実験への、このなしくずしの小保方さんの参加には釈然としないものを感じている人も多いでしょう。

検証実験に小保方さんが参加することになった以上、少なくとも以下のことをまず行うべきです。

丹羽チームの検証実験はこの段階で中止し、STAP 現象を再現できなかったこれまでの結果を詳細に公表すべきです。次に、小保方さんはより詳細なプロトコールを公表しなければなりません。単なる「こつ」では、サイエンスにならないからです。この2つが明らかにされた後、小保方さんが参加して行う実験計画を立てるべきです。さらに私は、小保方さんが再現実験を行う場合、対照実験として別の人が、小保方さんとまったく同じことを並行して行うべきと考えています。

検証実験には第三者を立ち会わせる、映像による監視を行う等の措置がとられると、理化学研究所は発表していますが、以上が明らかにされてから検証実験が行われなければ、実験の公正性は保たれず、私たちには何も知らされない密室での実験が繰り返されるだけです。

▲PAGE TOP