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知の総合:アレクサンドリア図書館
国際宇宙ステーション(ISS)には日本製のデジタルカメラが装備されており、以前のカメラでは難しかった地球の夜景を撮影することができるようになりました。下の写真は10月28日に、第25次長期滞在クルーが撮影したナイルデルタとその周辺の夜景です。

alexandria

ひときわ明るく輝いているところがカイロです。ナイルデルタの先には地中海が広がり、キプロスやその向こうのトルコ沿岸の明かりが見えます。デルタの右側の光のかたまりはテルアビブとアンマンです。地平線の少し上には、大気の淡い発光が見えています。

写真の白い矢印のところにあるのがアレクサンドリアです。今から2000年ほど前、アレクサンドリアは地中海世界の中心でした。たくさんの船が集まってくる港の入口にはファロスの灯台が建ち、大図書館には世界中の書物が集められました。この写真を見ていると、当時のいろいろな情景を思い浮かべてしまいます。古代アレクサンドリア図書館はその後、火災などによって失われてしまいましたが、2002年に新アレクサンドリア図書館がオープンしました。

スルガ銀行d-labo での12月2日19時からのセミナーでは、アレクサンドリア図書館の初代理事で、現在アレクサンドリア図書館顧問の高橋一生先生が「知の総合 アレクサンドリア図書館」と題して、新アレクサンドリア図書館について話をされます。
ディスカバリーの打ち上げは12月17日以降に
NASA はディスカバリーの打ち上げは早くて12月17日と発表しました。修理個所が安全であるかどうかの検証がまだ十分ではないとの判断のようです。さらなるテストと解析が必要です。

12月17日の打ち上げの場合、打ち上げ時刻は午後8時51分(アメリカ東部時間、日本時間で18日午前10時51分)ごろとなります。
ディスカバリーの修理が終了
スペースシャトル、ディスカバリーは液体水素を外部燃料タンクに充填している際に水素ガス漏れが発生し、打ち上げが延期されていました。この水素ガス漏れは、水素ガスを安全に外に逃がすためのパイプとの接合部のGround Umbilical Carrier Plate(GUCP)という部分に不具合があったためでした。ガス漏れは解決したのですが、同じ時期に外部燃料タンクの断熱フォームの一部に亀裂が発見されました。この亀裂が生じた場所は液体水素タンクと液体酸素タンクを結合している構造の部分で、液体水素を抜く際に生じたものとみられます。その後の調査で、断熱材の下の金属材に亀裂が発生しており、断熱材の亀裂はこれによって生じたものであることがわかりました。

NASA では、金属材を補強し、その上に断熱材を塗布する作業を行ってきましたが、この作業が完了し、その点検も行われました。下の写真は、断熱材をスプレイしているところです。

NASA

NASA では今後、飛行の安全を確認する作業が行われ、その結果は11月29日に発表される予定です。もしもこの時点でGO サインが出れば、早ければ翌日からカウントダウンが開始されます。その場合、打ち上げは12月3日午前2時52分ごろ(アメリカ東部時間)となる予定です。
ヴィクトリア州立図書館
今、メルボルンに来ています。以前、シドニーに住むオーストラリア人に、メルボルンとはどういう町かと聞いたことがありました。彼の答は、次のようなものでした。「世界の果てさ。昔、なんといったっけ、あの映画がつくられたくらいだから」 その映画とは、スタンリー・クレーマー監督の『渚にて(On the Beach)』(1959年)です。

日本古典SF 研究会の『未来趣味』第10号に書いたことがありますが、東西冷戦と原水爆実験の時代であった1950年代には、核戦争による世界の滅亡をテーマにした映画が何本も制作されています。『渚にて』はその最初のものではありませんが、メジャーが制作した映画として、それらの中で最もよく知られています。多くのリメイクもつくられました。

『渚にて』の原作はネビル・シュート。米ソの核戦争で世界は滅亡し、唯一、オーストラリアだけがまだ破滅をまぬがれています。とはいっても、放射能の灰はここにも確実にやってくるので、人々は死を待つほかはありません。核戦争勃発時に潜航中だったために生き残ったアメリカの原子力潜水艦「ソードフィッシュ」はメルボルンにやってきます。「ソードフィッシュ」の艦長タワーズを演じているのがグレゴリー・ペック、タワーズと出会う女性モイラを演じているのがエヴァ・ガードナーです。

メルボルンを舞台にしたこの映画のラストシーンはとくに印象的です。無人となった市街の光景が映し出され、ある建物の前に「まだ時間はある」という横断幕が静かに風にゆらいでいるところで、映画は終わります。

On_the_Beach

この最後のシーンの撮影は、メルボルン市内にあるヴィクトリア州立図書館で行われました。下の写真は、私が空港からホテルに向かう途中、タクシーの窓から撮影した州立図書館です。

State_Library_Victoria

ちなみにこの『渚にて』はアメリカ海軍の協力は得られず、オーストラリア海軍の協力によってつくられました。当時のアメリカには、核戦争が起こっても自分たちは生き残れるという楽観論があり、この映画のメッセージには批判的な風潮があったようです。しかし、映画公開から間もない1962年10月にキューバ危機がおこり、アメリカは本物の核戦争の恐怖に直面することになったのです。これをきっかけに米ソ間にホットラインが設けられ、両国とイギリスは部分的核実験停止に合意することになりました。
はやぶさの微粒子はイトカワ由来
JAXA は「はやぶさ」のサンプルキャッチャーA 室から採取された微粒子約1500個がイトカワ由来のものであったと発表しました。微粒子の成分比率が隕石の特徴と一致すること、「はやぶさ」が観測したイトカワ表面の物質のデータと合致することなどが、その理由とされています。

「はやぶさ」ミッションの主な目的は5つありました。.ぅンエンジンによる惑星間飛行、⊆分がどこにいるかを自分で知って、自ら航法を行う自律誘導航法、小惑星のサンプル採取、ぅぅンエンジンの飛行に地球の重力による加速を併用する地球スイングバイ、ゥ汽鵐廛襪鮴僂鵑瀬プセルの地球帰還です。このうち0奮阿呂垢戮得功しています。採取された微粒子がイトカワ由来であることが明らかになったことで、プロジェクタイル発射による本来の方法でのサンプル採取ではなかったにしろ、も達成されたことになります。多くの困難があったものの、「はやぶさ」は見事にその任務を完遂したわけです。

これまで地球以外の天体から持ち帰られたサンプルは、NASA のアポロ計画や旧ソ連のルナ計画による月の石、ジェネシス計画による太陽風の粒子、スターダスト計画による彗星のちりです。小惑星のサンプルが持ち帰られたのは、世界で初めてのことです。

今後、SPring-8 などでの微粒子の分析が進めば、イトカワの表面物質がどのようなものであるか、イトカワはいかにしてつくられたか、採取された微粒子はいかにして生成されたか、イトカワの表面物質は宇宙風化をどのくらい受けているか、イトカワ表面にどのような太陽系物質が降り注いだかなどが明らかになってくるでしょう。太陽系の歴史を解明する上で貴重な情報が得られるに違いありません。

アメリカの惑星協会のブログもこの快挙を伝えています。

PlanetarySociety

このブログではこんな小さな粒子の分析は困難に思えるかもしれないが、スターダスト計画で持ち帰った彗星のちりを分析した経験がいかされるだろうと述べています。
アマゾン地域で多数の新種発見
アマゾンで10年間(1999〜2009年)にわたって行われた生物調査の報告書がWWW インターナショナルから発表されています。”AMAZON ALIVE!” と題されたこの報告書によると、この期間に1200種以上の植物と脊椎動物の新種が発見されました。この数は、同じ期間にボルネオ、コンゴ、東ヒマラヤなど生物多様性に富む地球上の他の地域で発見された新種の数の合計を上回るものだそうです。

発見された種は、植物が637種、魚類が257種、両生類が216種、爬虫類が55種、鳥類が16種、哺乳類が39種となっています。この他、数千種類の無脊椎動物も発見されています。

下の写真の左は、きわめて美しい色彩をもったカエル Ranitomeya amazonica 、右はモウセンゴケの仲間 Drosera amazonica です。

左:Lars K/WWF 右:Andreas Fleischmann/WWF

報告書によると、新たに発見された多くの種はアマゾン地域の固有種ないし非常に稀な種であり、この地域の生態系保全の必要性を強く示唆するものです。アマゾンは地球最大の熱帯雨林地帯で、これまで記載された生物種の1割がここに生息しているといわれています。過去50年間にその17%が失われました。現在の面積は約670万平方km です。

アマゾンの森林破壊の主な要因は、食肉、大豆、バイオ燃料のための森林伐採、持続的成長を考えない開発計画などです。今後は地球温暖化にともなう気候変動も大きな脅威になる可能性があります。
ディスカバリーの打ち上げは早くても11月30日
NASA はディスカバリーの打ち上げを次のロンチウインドウで行うことを決定しました。最も早い打ち上げ機会は11月30日午前4時05分(アメリカ東部標準時、日本時間30日午後6時05分)です。
ディスカバリー、打ち上げ延期
ディスカバリーの打ち上げが延期となりました。外部燃料タンクに液体水素を注入していたところ、顕著な水素ガス漏れが発見されたからです。水素ガス漏れがおきたのは、外部燃料タンクと、水素ガスを安全に逃がすためのパイプをつなぐGround Umbilical Carrier Plate(GUCP)という部分です。

STS-133

この問題を解決するためには、外部燃料タンクから液体水素を抜かなくてはなりません。このため、最も早い打ち上げ機会は11月8日12時53分(アメリカ東部標準時間、日本時間9日午前2時53分)となりました。これは、現在のロンチウインドウの最終機会で、これを逃すと、次のロンチウインドウは11月30日から12月5日になります。
ディスカバリー打ち上げへ:今後の主要イベントと時刻
T−11時間からのカウントダウンが開始されました。カウントダウンはこのままT−6時間まで進むはずです。打ち上げが予定通り、明日に行われるとすると、今後の主なイベントとその時刻は以下の通りになります(すべて日本時間)。

5日
午後5時20分
クルー起床
午後5時38分
カウントダウンはT−6時間まで進み、1時間のホールド開始。
午後6時38分
T−6時間からカウントダウン開始。外部燃料タンクに推進剤注入開始。
午後9時38分
カウントダウンはT−3時間まで進み、2時間30分間のホールド開始。
6日
午前0時08分
T−3時間からカウントダウン開始。
午前0時14分
クルーがO&C ビルを出て39A発射台へ出発。
午前0時44分
クルーが39A 発射台に到着。
午前1時59分
ディスカバリーのハッチクローズ。
午前2時48分
カウントダウンはT−20分まで進み、10分間のホールド開始。
午前2時58分
T−20分からカウントダウン開始。
午前3時09分
カウントダウンはT−9分まで進み、46分間のホールド開始(ここでのホールドの時間は従来40分間だが、今回は打ち上げの最適の時刻に合わせるため、46分間になった)。この間に打ち上げの最終判断が行われる。
午前3時55分
T−9分からカウントダウン開始。
午前4時04分
打ち上げ。
ディスカバリー打ち上げはさらに1日延期
メインエンジン3 に関する問題はクリアされましたが、天候条件が良くないため、ディスカバリーの打ち上げは、さらに1日延期されました。打ち上げは5日の午後3時4分(アメリカ東部夏時間、日本時間6日午前4時4分)の予定です。

STS-133

現在、カウントダウンはT−11時間でホールドされています。RSS(回転式整備構造物)の移動はすでに行われ、発射台上でディスカバリーがその姿をあらわしました。打ち上げがGO となり、T−11時間からのカウントダウンが開始されると、オービターの燃料電池が起動され、必要な作業員以外は発射台から退去します。カウントダウンはその後、T−6時間でホールドされ、この間に外部燃料タンクへの推進剤注入の安全性確認が行われ、作業員全員が発射台から退去します。T−6時間からのカウントダウンが開始されると、外部燃料タンクへの液体水素と液体酸素の注入がはじまります。
ディスカバリーの打ち上げ、また延期
ディスカバリーの打ち上げが少なくとも1日、延期されることになりました。メインエンジンを立ち上げ中、メインエンジン3(3基あるエンジンのうち右下のエンジン)のバックアップ・コンピューターの電源が入らなかったとのことです。コックピットの回路のブレーカーかスイッチに問題があるのではないかとみられています。

このため、NASA は問題解決の時間を確保するため、打ち上げを少なくとも1日延期することを決定しました。カウントダウンの時計は、現在T−11時間でホールドされています。現地時間で3日の午後2時に、次の日の打ち上げが可能か判断される予定になっています。打ち上げが決定された場合、打ち上げ時刻は4日の午後3時29分(日本時間5日午前4時29分)となります。
言語テクノロジーと出版
昨日は雑誌協会で機械翻訳ソフトについてお話をさせていただきました。この日は情報通信研究機構(NICT)の隅田英一郎氏、鳥澤健太郎氏、木俵豊氏が、NICT で開発された「統計翻訳にもとづく多言語機械翻訳システム」、「概念辞書」、「ウェブ情報分析システム”WISDOM”」についてそれぞれ話をされました。これらはいずれも日本の言語テクノロジーの最先端の研究成果であり、こうした技術と出版界の出会いは、今回がはじめてのことだったのではないでしょうか。編集者が最先端の言語テクノロジーを駆使して雑誌や書籍をつくる時代がいずれくると、私は考えています。

私はこうした出版の近未来像の前段として、言語テクノロジーのきわめて重要な1領域である機械翻訳について、特に現在市販されている機械翻訳ソフトが、雑誌記事の日英翻訳にどこまで使えるかという点に絞った、大日本印刷のGMS 研究所でのテスト結果を紹介させていただきました。

コンピューターに翻訳をさせるという機械翻訳の研究は、コンピューターそのものの誕生と同じくらい古い時代からはじまっています。現在、機械翻訳技術は、大量の対訳コーパスを使って翻訳を行う「統計翻訳」という方式が主流となっています。統計翻訳はコンピューターの能力の飛躍的な進歩ともあいまって、1990年代に急成長した方式です。

一方、それ以前から研究されてきたのが「構文主導翻訳」あるいは「ルールベース翻訳」とよばれる方式です。構文主導翻訳は「文法書」と「辞書」を使って翻訳する方式で、私たちが行っている翻訳と基本的に同じ方法でコンピューターに翻訳をさせるものです。

MT

日本にはこの方式で開発された優秀な翻訳ソフトがいくつも存在しており、産業翻訳や学術翻訳分野の英日翻訳で実績をあげています。今回のテストは、こうした翻訳ソフトを雑誌の記事という新しい分野の、しかも日英翻訳に使うことができるかというものです。

日本の雑誌にとって「多言語化」はきわめて重要な課題であり、とくにその要である日本語から英語への翻訳需要は、今後急増するとみられます。おそらくその需要は早晩、日本の翻訳会社および個人の翻訳者のキャパシティーを超えてしまうでしょう。日本の出版社が統計翻訳システムを業務で使う時代が遠からず来るとは思いますが、それまでの間、翻訳者の負担の軽減、増加する翻訳需要の緩和のために、こうした翻訳ソフトを使うのも選択肢の1つであると、私は考えています。

テストの結果、辞書の整備や前工程での原文の編集を行うことによって、雑誌の日英翻訳にこれらの翻訳ソフトを利用可能という感触が得られました。今後、さらにテストを続けていきたいと考えています。

翻訳ソフトを購入して自分のPC に入れれば、それで右から左に翻訳ができるかというと、そういうわけにはいきません。翻訳というのはきわめて人間的な行為であり、コンピューターが100% 人間に代わることができません。下の図は、翻訳ソフトを使って自動翻訳を行う場合の作業の流れを示したものです。

MT

これを見ていただけばお分かりのように、コンピューターがしてくれるのは赤い矢印の部分だけです。機械翻訳にかける前のプリエディティング、翻訳後のポストエディティング/リライティング、さらには辞書の整備や翻訳結果のフィードバックなど青の矢印の部分は、基本的には人間が行わなくてはなりません。「翻訳ソフト+人間」からなる機械翻訳システムを構築することが必要です。
ディスカバリー打ち上げへ、カウントダウン開始
ディスカバリーの右OMS ポッドの修理が完了し、10月31日午後2時(アメリカ東部夏時間、日本時間1日午前3時)にカウントダウンが開始されました。打ち上げは3日午後3時52分(日本時間4日午前4時52分)です。カウントダウンはT−43時間からはじまりますが、途中にカウントダウン中断のホールドが入るため、約3日間をかけて、カウントダウンが進行していくことになります。

NASA

打ち上げ当日の天気が心配されますが、打ち上げ可となる確率は70%とみられています。ただし、ハリケーン「トマス」が発生しており、進路によっては打ち上げに影響するかもしれません。

NASA のLaunch Blog は3日の午前10時30分(日本時間午後11時30分)からはじまる予定です。

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