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「はやぶさ」その次にくるもの
「はやぶさ」の帰還は劇的でした。私にとって一番印象的だったのは、「はやぶさ」本体がディスインテグレートして光のかけらになっていく先を、小さく鋭い光を放って飛んでいくカプセルの姿でした。その毅然とした光跡に、「はやぶさ」ミッションのすべてが凝縮していたとように思えます。

NASA

私が「はやぶさ」ミッションについて書くべきことは、以前に書きました。これから「はやぶさ」の成果をどう生かしていくかが、大きな課題となっていくでしょう。

「はやぶさ2」は、いつでもスタートできる段階にきています。「はやぶさ2」では、より始原的な小惑星の観測とサンプル回収をめざすほか、小惑星に衝突体を発射してクレーターをつくり、小惑星内部の物質の観測とサンプル回収をめざすことも検討されています。小惑星の表面物質は宇宙風化によって変性したり、他天体からの物質で汚染されている可能性があります。「はやぶさ2」によって、クレーター内部の「新鮮な」物質の分析が可能になれば、太陽系の起源の研究に貴重なデータをもたらしてくれるでしょう。

「はやぶさ」の成果とは、太陽系天体のサンプルリターン技術が実証されたということにとどまりません。日本の太陽系探査が世界の研究の最前線に大きな足跡を残したのです。「はやぶさ2」をスタートさせて「はやぶさ」の技術を継承していくことは大切ですが、この機会に、日本の太陽系探査計画全体をどのように進めていくかの広い議論が必要ではないでしょうか。

チャレンジングな惑星探査ミッションは「はやぶさ」だけではありません。土星を周回するカッシーニ探査機は、6月21日、衛星タイタンへの71回目の接近「T70フライバイ」で、高度880kmまで降下し、タイタンの大気上層に突入しました。これまでで最もタイタンに近づいた接近でした。火星では、火星ローバー、スピリットとオポチュニティーの火星滞在日数が2200火星日を超えています。スピリットはきびしい冬の寒さと闘っています。冬至は過ぎたものの、極寒のため、その機能は停止したままです。一方、オポチュニティーは長い間とどまっていたビクトリア・クレーターから、直径21kmのエンデバー・クレーターへ少しずつ移動を重ねています。オポチュニティーの累積移動距離は21kmを超えました。

「はやぶさ」のカプセルの光跡にように、迷いのない、しっかりとした持続的な探査計画が求められています。

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