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火星ローバー、スピリットに新しい任務
火星ローバー、スピリットは昨年4月以来、砂に車輪をとられて立ち往生しています。これまで、砂地から脱出させるための作戦が行われてきましたが、NASA はスピリットを移動させる試みはこれ以上行わず、今後は定点観測ステーションとして運用していくことを決定しました。

この決断は、冬の到来を前にして下されました。スピリットは赤道から少し南の地点にいますが、火星の南半球は現在秋で、5月がもっとも寒くなります。この時期には気温はマイナス40℃ 以下になるため、スピリットの電子機器類をヒーターで暖めておかなくてはなりません。スピリットの背中についている太陽電池板はわずかに南を向いた状態にあります。太陽の高度は次第に低くなりつつあり、発電量はどんどん減っています。砂地から脱出させるために車輪を駆動して電力を使ってしまうと、冬を生き延びるための最低限の電力もなくなってしまう心配があるのです。

スピリットには新しい科学観測の任務が与えられたといってよいでしょう。スピリットは今後、火星の自転にともなう微少な揺れの観測などを行うことになります。わずかな揺れのデータから、火星の金属コアに融けた部分があるかどうかが分かるかもしれません。

車輪を動かすかわりに、太陽電池板の角度をできるかぎり太陽の方向に向ける措置がとられることになっています。きびしい冬を生き抜くための、スピリットの新しい挑戦がはじまります。

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