蜂須賀正氏随筆集『鳥の棲む氷の国』

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    蜂須賀正氏随筆集『鳥の棲む氷の国』(小野塚力編、我刊我書房)が9月下旬発売の予定で、予約販売が始まっています。

     

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    蜂須賀正氏(1903-1953)は華族にして鳥類学者、徳川慶喜の孫であり、ロスチャイルド卿とも深い交流があった人物です。絶滅した鳥ドードーの研究家としても世界に知られ、彼の”The Dodo and Kindred Birds or the Extinct Birds of the Mascarene Islands”は、現在でもドードー研究の代表的な文献の1つです。ベルギー領コンゴの密林で、野生のゴリラと対面した最初の日本人でもあります。

     

    編者の小野塚氏も私も古典SF研究会のメンバーというご縁もあり、私がこの本の末尾に解説を書かせていただきました。

     

    今回、刊行される『鳥の棲む氷の国』」は、単行本に未収録の文章、旅行記を集成したものであり、この本でしか読むことができません。特に、戦前の沖縄の風物にふれた「琉球採集旅行記」と中国探訪記「中支生物紀行」は今読んでも非常に興味深い紀行文です。

     

    現代の生物学は先端的研究に細分化され、生物界を総合的に理解するという観点が欠けてしまいがちです。その点で、豊富なフィールド体験と博識に裏付けられた蜂須賀の文章は私たちに大いに参考になると思います。


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