ネモフィラの丘

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    Field of Nemophila in Hitachi Seaside Park

     

    茨城県の国営ひたち海浜公園のネモフィラは開花が例年に比べて約2週間早く、今が見頃のようです。私は先週、見に行ってきました。

     

    20180416_01.jpg

     

    ネモフィラはハゼリソウ科の1年草です。みはらしの丘に植えられている450万本のネモフィラは淡い青の花をつけるインシグニスブルーです。

     

    私は子供の頃、夏になると毎年のように阿字ヶ浦海岸を訪れていました。海岸のずっと北を見ると、そこには太平洋の波がはげしく打ちつける黒い桟橋がありました。その向こうには何があるのだろうと、私はいつも思っていたものです。そこが現在の国営ひたち海浜公園のある場所なのですが、そこはかつて旧日本陸軍の水戸飛行場であり、戦後はアメリカ軍の対地射爆撃場として利用されていました。下の画像は1949年に米軍が撮影した同地域の航空写真です。

     

    20180416_02.jpg

     

    1938

    旧日本陸軍が県保有地・民有地を買収、水戸飛行場を建設。

    19466

    連合国軍が接収、空軍の対地射爆撃場に指定。

    19527

    講和条約の発効により在日米軍の施設となる。

    19716

    在日米軍が射爆行為を停止。

    1973315

    水戸対地射爆撃場跡が日本政府に返還される。

     

    土地の古い人に聞けば、ここに飛行場があったことや、長い間、一般人が立ち入ることができない場所であったことを教えてくれますが、ほとんどの来園者はそのようなことに気づかないほど、今ではここに穏やかな風景がひろがっています。しかし、同公園の歴史をみてみると、この場所が日本に返還されてから、公園が開園し、次第に施設が拡張されて今の姿になるまでにはずいぶん時間がかかったようです。

     

    戦争の記憶が残る土地を、美しい花が咲く公園にするためには関係者の多くの努力があったことでしょう。射爆の標的となっていたまさにその場所には建設発生土が盛られて、みはらしの丘がつくられました。その一番高い場所には、平和への願いをこめたみはらしの鐘が立っています。


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