大寒波襲来の原因は地球温暖化

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    Global Warming Triggers Extreme Cold Air Outbreak

     

    北極の強い寒気が日本列島に流れ込み、日本海側では記録的な積雪になっています。北極上空の冬の寒気は非常に冷たい低気圧で、極渦とよばれます。極渦が強い場合は、寒気が北極上空に閉じ込められ、その周囲をまわる偏西風も安定しています。一方、極渦が弱くなると、偏西風が蛇行し、寒気が中緯度帯に流れ込んでくるのです。

     

    20180206_01.jpg

     

    上の画像で右は2013111416日の北極上空で、紫色の領域が寒気です。極渦が安定している時期のパターンです。左の画像は201415日の北極上空で、寒気が分裂し、北アメリカや北大西洋、ユーラシア大陸に流れ込んでいます。2014年は日本や北アメリカに非常に強い寒波が襲来しました。現在はこれと同じパターンになっています。

     

    なぜ、このように極渦が乱れる現象が起こるのでしょうか。これを説明するために提唱されているのが、北極振動とよばれるものです。これは北極圏とそれを取り巻く中緯度帯の間の気圧に負の相関が働く現象です。北極振動の指標となるAOインデックスがプラスの場合は極渦は安定し、日本や北アメリカ、ヨーロッパは暖冬になります。AOインデックスがマイナスになると、寒い冬になります。ただし、この北極振動がなぜ起こるのかは、まだはっきりとは分かっていません。

     

    ここ数年は、地球温暖化との関係が指摘されるようになってきました。特に関係していると考えられるのが、北極海の夏の海氷です。北極海における夏の海氷面積の減少は21世紀になって顕著になり、2012年には観測史上最小を記録しました。夏の間に大量の氷が融けて、海水が太陽熱を吸収すると、冬にその熱が放出され、北極上空の大気温度が上昇します。その結果、極渦が弱くなると考えられています。地球温暖化が冬の厳しい寒さをもたらしていることになります。

     



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