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太陽系のオーシャン・ワールド
Ocean worlds in solar system

土星の衛星エンケラドスと木星の衛星エウロパでの新しい発見について、NASA から発表がありました。これらの衛星の表面は氷におおわれていますが、その下には液体の海が存在すると考えられています。

土星を周回して観測を続けているカッシーニ探査機は、エンケラドスの南極域から噴出しているプルームをサンプリングし、質量分析器で調べました。

20170414_01

プルームの成分の大部分は水ですが、そこに水素が含まれていたとのことです。エンケラドスの海の底には、地球の深海底に存在する熱水鉱床を同じような、内部から熱水やミネラル分が噴出してくる場所があり、水素もそこで発生していると考えられるとのことです。

20170414_02

そうであるとすれば、水素をエネルギー源とする生命が誕生している可能性も否定できません。非常に興味深い発見です。

一方、エウロパに関しては、エンケラドスにみられるものと同じようなプルームをハッブル宇宙望遠鏡が観測しました。同望遠鏡は2014年にエウロパのプルームを観測していますが、2016年にふたたび観測に成功しました。

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ガリレオ探査機のデータを用いて調べたところ、プルームが噴出していると考えられる場所(下左)は、ガリレオの観測で表面温度が周囲より高くなっていた領域(下右)でした。氷の下のある海の暖かい水が上昇しているためと考えられます。

20170414_04

NASA は2020年代にエウロパ・クリッパーという探査機を打ち上げる計画をもっています。この探査機は木星を周回しながら、いくつものセンサーを用いて主にエウロパの海に関する観測を行います。エウロパに十分接近することが可能なので、プルームが噴出している場所の氷の下をレーダーで調べたり、高性能の質量分析計でプルームの成分を観測したりすることができます。今回の発表は、エウロパ・クリッパー・ミッションに大きな期待をもたせるものとなりました。

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