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カッシーニ探査機:3つの月、3つの世界
Cassini spacecraft:Three moons, three worlds

土星を観測しているカッシーニ探査機が撮影した画像です。土星をまわる3つの衛星が三日月状に見えています。

20150623_01

中央の一番大きい衛星がタイタンです。直径は5150km、濃い大気におおわれているため、その輪郭はぼやけ、大気の縁に光がまわって幻想的な三日月になっています。その左上はリアです。直径1500km のリアには大気は存在しないため、輪郭がはっきり見えています。その氷の表面に多数のクレーターがうがたれている様子も見てとれます。タイタンの左下に小さく見えるのはミマスです。直径は400km で、表面には多数のクレーターがあります。中でもミマス自体の直径の3分の1に達する巨大クレーター、ハーシェルは有名ですが、この画像からはそのような姿を見ることができません。

タイタンの自転周期は16日で、土星をまわる公転周期と一致しています。したがって、地球の月と同じように、タイタンはいつも同じ面を土星に向けています。この画像はタイタンの土星を向いていない側から撮影されました。つまり、土星はこの画像の先方にあります。ミマスは土星に一番近い軌道をまわる衛星です。リアはタイタンのすぐ内側をまわっています。したがって、3つの衛星の位置関係は、一番手前にあるのがタイタン、その先にリアがあり、遠くにミマスが見えていることになります。

この画像は望遠カメラを用い、可視光域で撮影されました。タイタンまでの距離は200万km、上が北になります。

「計算されたような」という表現がぴったりの見事な構図ですが、もちろんカッシーニ・チームは実際に軌道計算を行い、このような位置関係になるのを待って、この画像を撮影したわけです。

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