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アノマロカリスはプランクトンを食べていた?
Plankton feeding amomalocarids

アノマロカリスといえば、カンブリア紀の食物連鎖の頂点に立つ捕食者として知られていますが、『ネイチャー』誌3月27日号に発表された論文によると、その仲間には、現在のヒゲクジラ類と同じようにプランクトンなどの漂遊生物を食べていたものもいたようです。

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イギリス、ブリストル大学地球科学および生物科学校のJakob Vinther らは、数年前にグリーンランド北部、約5億2000万年前の地層で発見されたアノマロカリスの仲間、Tamisiocaris borealis の化石に残っていた前部付属肢を詳しく調べました。

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アノマロカリスの前部付属肢はきわめて大きく、三葉虫などの獲物を捕らえるために用いられたと考えられています。しかし、Tamisiocaris の付属肢には内側にひげのようなものが並んでおり、さらにそれぞれのひげには、より細かい繊毛のようなものが並んでいました。したがって、Tamisiocaris は海中を遊泳しながら、その付属肢で植物プランクトンおよび中型動物プランクトンをかき集め、濾して食べていたと考えられます。再現されたCG によると、Tamisiocaris は付属肢を交互に動かして、かき寄せた餌を口に運んでいたようです。

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カンブリア紀の大爆発の時代に、アノマロカリス類は多様な進化を遂げ、その一部は捕食者というよりは、より平和的な懸濁物食性の道を選んだものもいたわけです。また、このようなアノマロカリス類の存在は、カンブリア紀の海がすでに多量のプランクトンが漂泳する豊かな海であったことも示しています。

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