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NASA の火星探査機MAVEN 打ち上げ
MAVEN launches towards Mars

NASA の火星探査機MAVEN が、11月18日午後1時28分(アメリカ東部時間)にケープカナヴェラル空軍基地から打ち上げられました。MAVEN の打ち上げウィンドウは20日ほどしかないため、10月1日からアメリカの政府機関が閉鎖された間も、MAVEN 打ち上げの準備は続けられました。

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MAVEN は今後4週間をかけて8機の観測機器のチェックを行う予定です。火星到着は2014年9月の予定です。火星に到着すると、MAVEN は150km×6200km という非常に細長い周回軌道に入ります。また、5回の「ディープ・ディップ」の際には、火星表面から125km まで近づきます。こうした軌道をとりながら、火星大気のサンプル採取や全球の紫外線観測などを行います。

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MAVEN の目的は、火星大気の散逸過程の解明にあります。現在の火星は非常に乾燥した環境で、薄い大気しかありません。しかし、火星が誕生してから5億年ほどは、火星表面に海が存在したとみられています。液体の水が存在するには、二酸化炭素を含んだ大気による温室効果が必要です。その頃の大気がいかにして失われたかを解明することは、火星の進化を考える上できわめて重要です。

火星の質量は地球の10分の1ほどで、脱出速度が小さいので、水素などの軽い原子は古い時代に宇宙空間に逃げていったと考えられます。水素よりも重い酸素や窒素、炭素などの原子は、太陽風や太陽輻射による作用で散逸していったと考えられます。火星の磁場は今から37億年くらい前に失われたと考えられており、その後、火星大気は太陽風に直接さらされる環境にありました。太陽風との相互作用による大気散逸過程は現在も存在しており、それをMAVEN は調べようとしているのです。

MAVEN はさらに、火星に着陸して活躍しているキュリオシティーの地球との通信を中継する役割も果たすことになっています。

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