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チェリヤビンスク隕石と小惑星イトカワの母天体は同じ?
Chelyabinsk airburst:Where did it come from?

去る2月15日にロシア、チェリヤビンスク上空で爆発した隕石に関する報告が、『サイエンス』誌の電子版に掲載されています。ロシア科学アカデミーのオルガ・ポポーワ、NASA のピーター・ジェニスキンズら国際調査チームによるものです。

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当日撮影されたビデオ映像の解析などから、火球が最初に記録されたのは高度96km で、このときのスピードは秒速約19km であることがわかりました。高度90km で衝撃波が発生し、高度83km までくるとダストの発生と分裂がはじまりました。爆発が起こったのは高度29.7km で、このとき太陽よりも明るい光を発しました。また、強烈な紫外線も発生し、日焼けの症状が出た人もいたとのことです。爆発で大きな分裂片が2個生じました。そのうち1個は高度18.5km まで落下し、もう1個は高度13.6km まで残っていたことがわかっています。

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チェバルクル湖の凍った水面に明いた直径7m ほどの穴は、当初、隕石が落ちたにしては不自然との見方がありました(私もそう思っていました)が、その後、隕石によるものであることが確認されたようです。このような穴が明くには200~1000kg の隕石が必要とみられていました。その後、湖底からは650kg ほどの隕石が回収されました。

現在では合計4~6t の隕石が落下したと推定されています。調査チームは、これは隕石の元の質量の0.03~0.05%に過ぎないと述べています。とすると、隕石は最初1万3000~2万t の質量を持っていたことになります。そのうち76%は蒸発してしまい、残りのほとんどはダストになってしまいました。

落下した隕石は普通コンドライトのLL に分類され、S型の小惑星に由来するものでした。この隕石の母天体は11億5000万年前頃に急激な加熱か衝突を経験しているようです。

調査チームは、この隕石が、「はやぶさ」が微粒子を持ち帰った小惑星イトカワに似ている点を指摘しています。JAXA の吉川真先生らは、イトカワの軌道の解析から、イトカワは小惑星帯の内側から来た可能性が高いとしています。チェリヤビンスクの隕石もイトカワと同じような軌道をもっています。調査チームは、この隕石やイトカワは同じ母天体に由来するもので、それはフローラ族に属する小惑星の母天体かもしれないと述べています。

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