新型コロナウイルス:このままでは感染爆発が発生

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    7月2日の東京都の新型コロナウイルスの感染者数(107人)が示しているのは、緊急事態宣言によって鎮静化したかに見えたウイルス感染がふたたび拡大しており、今や、感染爆発の危険をはらむまでになってしまったということです。

     

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    99.99%の人が感染防止を心掛けても、0.01%の自覚の足りない人によって、感染は広がっていきます。「Withコロナの時代」を生きるとは、こうした事態と隣り合わせで生きていくということです。

     

    現在、国や東京都は、ロックダウンをすることはできず、業界に休業要請をするわけにもいかず、結局無策のまま、感染拡大の終息を国民の自覚と医療従事者の献身的な努力に頼らざると得ないという状況になっています。

     

    しかしながら、国や自治体が今やらなくてはならないことがいくつかあります。

     

    まず、感染者の隔離の徹底です。PCR検査で陽性になった場合、症状が出ている人は入院、症状の出ていない人は宿泊施設で経過観察が必要です。後者について、今でも保健所が自宅待機を指示している例もあるようですが、例外なく隔離する必要があります。陽性者の自宅待機は家庭内感染や、無自覚な外出による新たな感染を生む危険があります。

     

    さらに、感染者の濃厚接触者も一定期間の隔離が必要です。新たに感染が確認された人の中には、濃厚接触者が必ず含まれています。濃厚接触者は潜在的陽性者と考えることが大事です。

     

    クラスターが発生した店や施設は閉鎖しなければなりません。店や施設の関係者は感染していなくても全員濃厚接触者ですから隔離が必要で、事実上営業はできなくなります。感染防止対策が十分に行われていることが確認されれば、営業再開できるようにします。こうした措置は現在の法律ではできないという人がいますが、自治体で条例をつくれば、いくらでも実現できるでしょう。食中毒を起こした飲食店に対しては同じような措置がとられています。

     

    医療機関の負担を増やさないようにするためには、コロナ専門病院、あるいはコロナ専門病棟の新設が必要です。これによって、院内感染のリスクを低減させることもできます。コロナ専門病棟の新設は一部で行われているようですが、将来の第二波、第三波にそなえ、さらに十分な数を確保しなければなりません。東京都は流行の程度に応じて医療機関に病床確保を要請していますが、コロナ患者で病床がうまれば、その分、コロナ以外の患者に対する医療サービスが低下します。コロナ専門病院・病棟は、患者がいない場合には空いた状態で維持し、患者急増に備える必要があります。

     

    もちろん、これらの前提として、PCR検査の充実が必要で、今後は感染リスクの高い集団に対する集中的な検査を行い、感染者を早期に発見する必要があります。

     

    以上のような方策は、感染症対策の基本なのですが、なぜか日本では実現していないのです。

     

    このままでは間違いなく感染爆発が起こります。本日の会見での、小池都知事の「感染が拡大しつつあると思われる段階」、医療提供体制について「体制強化の準備が必要」との説明は、あまりに楽観的といえるでしょう。

     



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