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月の成因:ジャイアント・インパクト説を支持
Zinc isotope:Consistent with Giant Impact Theory

『ネイチャー』誌10月18日号に、月がジャイアント・インパクトによってできたとする説を支持する論文が発表されています。

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月の成因については、古くからいくつもの説がだされています。|狼紊鳩遒聾胸和斥朷榔瀏廚ら同じ時期に、同じようなプロセスで誕生した、月は太陽系の別の場所で誕生したが、その後、地球の引力によって捕獲された、7遒話狼紊琉貮瑤分裂して誕生した、などです。しかし、アポロ計画によって、これらの説では説明できないことがいろいろわかってきました。現在有力なのは、今から約45億年前に、火星ほどのサイズの天体が原始地球に衝突して月ができたとするジャイアント・インパクト説です。天体は地球に斜めに衝突したために、岩石は溶融し、一部は蒸気となって地球を周回する円盤を形成しました。そこから物質が再度集積して月ができたというわけです。

月の岩石は地球の岩石にくらべて、水やナトリウムなどの揮発性成分がきわめて少ないことが明らかになっています。衝突によって揮発性成分が宇宙空間に逃げて行ってしまったと考えれば、これを説明できます。

ワシントン大学のRandal C. Paniello らは、中程度の揮発性をもつ亜鉛に着目し、アポロ計画でもち帰られた月の石、火星から飛来した隕石、および地球の火成岩にふくまれる亜鉛の同位体(亜鉛64、亜鉛66、亜鉛68)の量を精密に測定しました。その結果、亜鉛64と亜鉛66 の比をみると、月の岩石では重い同位体である亜鉛66 の量が多いことがわかりました。また、月の岩石の亜鉛の量は、地球や火星の火成岩にくらべて、少ないことがわかりました。これらの結果は、月が衝突によって形成されたとき、亜鉛の軽い同位体である亜鉛64 が亜鉛66 よりも多く宇宙空間に逃げていったと考えることで説明できます。

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