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火星探査機キュリオシティー:マストカメラ
Curiosity’s Mastcam:New views on Mars

マストカメラは左右2台のカメラで構成されています。右側に置かれたマストカメラ-100(下の写真右)は、焦点距離100mm、f/10で、解像力は距離2m で0.15mm、1km で7.4cm です。左側に置かれたマストカメラ-34(下の写真左)は、焦点距離34mm、f/8で、解像力は距離2m で0.45mm、1km で22cm です。両者とも1200×1200ピクセルの画像を取得できます。

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スピリットとオポチュニティーに搭載されたパノラマカメラでは、3原色のフィルターで別々に撮影を行い、カラー画像を生成していました。マストカメラではベイヤー配列のカラーフィルターが用いられ、1回の撮影でカラー画像が得られます。マストカメラは私たちが日常使っているデジカメと基本的に同じカメラということができます。

赤外域をカットするフィルターを用いた「クリア」の状態で撮影すると、人間の目で見て自然な色に近い「トゥルーカラー」の画像が得られます。マストカメラではさらに8種類のフィルターを使った撮影も可能です。マストカメラ-100 のフィルターの波長は440nm、525nm、550nm、800nm、905nm、935nm、1035nm、ND(太陽撮影用)です。マストカメラ-34 のフィルターの波長は440nm、525nm、550nm、675nm、750nm、865nm、1035nm、ND(太陽撮影用)です。440nm は青、525nm と550nm は緑、675nm は赤に該当します。750nm以上は近赤外の領域です。各フィルターは、受光部の前に置かれたフィルター・ホイールという円盤状の装置に装着されています。

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マストカメラでは、トゥルーカラー以外に全部で10の特定の波長で地形を撮影することが可能ということになります。左右のカメラで共通しているのは440nm、525nm、550nm、1035nmです。これらの波長は観測にとって特に重要と位置づけられており、どちらかのカメラが故障した場合を想定して、両方のカメラに採用されました。

下はsol 3(火星着陸3日目)に送られてきたマストカメラの画像です。各フィルターのチェックを行っているのがわかります。

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マストカメラは3D 撮影、および1280×720ピクセル、1秒あたり10フレームのハイビジョン撮影もできます。

マストカメラによって、ゲール・クレーターの地形の詳細や地層の細部構造、岩石層の特徴など興味深い観測結果が得られるでしょう。今まで見たことのない素晴らしい火星の風景が送られてくるのも楽しみです。

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