新型コロナウイルス:100年に1度のパンデミック

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    緊急事態宣言が発令され、日本の新型コロナウイルスとの戦いは新たな段階に入りました。人権を無視してまで感染を封じ込める中国式でも、国家の権限で強制的に感染防止対策を進める欧米型でもなく、国民全員の自覚と団結力でウイルスに立ち向かう日本型の対策が成功するかどうかが問われています。

     

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    すでに欧米の専門家の間では、今回の新型コロナウイルスの流行が100年に1度のパンデミックであるという認識が広がっています。私たちは4度のインフルエンザのパンデミックを経験しています。1918年のスペイン風邪、1957年のアジア風邪、1968年の香港風邪、そして2009年の新型インフルエンザです。これらのうち、100年前のスペイン風邪は規模がけた違いに大きく、世界で5000万人以上が死亡したといわれています。

     

    下の画像は私がアメリカ国立健康医学博物館から提供を受けたものです。1918年のパンデミックで一番有名な写真といっていいでしょう。カンザス州のアメリカ陸軍キャンプ・ファンストンに設置された臨時病床の写真です。

     

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    第二次世界大戦中の19183月にアメリカで始まった感染の第1波は大西洋を渡り、ヨーロッパで拡大しました。第2波の流行は1918年夏に始まりました。第2波のウイルスの感染力は強く、症状が重篤で、世界中に多数の死者をもたらしました。このため、第二次世界大戦が早く終わったともいわれています。

     

    人類は今、この大流行に匹敵するパンデミックと戦っています。上の写真と同じような光景が世界の大都市で見られます。下はマドリッドに設置された臨時病床です。

     

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    ロンドンのエクセル展覧会センターにも臨時病床が設置され、ナイチンゲール病院と命名されました。

     

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    ニューヨークのジャヴィッツ・コンベンション・センターも臨時の病院となりました。

     

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    日本では病床の圧倒的不足という事態はまだ起きていません。今後、このような状況にならないよう最大限の対策を取る必要があります。

     

    海外主要国と日本の医療の状況を比較するために、新型コロナウイルスによる現在の死者数から人口10万対死亡率を計算してみました。イタリアとスペインは28.0、フランスが13.7、イギリスが8.2と、医療の現場が非常に厳しい状態に置かれていることを示しています。アメリカは全土の統計では3.0となりますが、ニューヨーク州のみで計算すると、28.1となります。一方、ドイツは2.0でもちこたえています。

     

    これらに対して日本の人口10万対死亡率は0.06(クルーズ船を除く)と非常に低い水準です。しかし、今後、爆発的な感染拡大が起こってしまえば、日本の医療体制も崩壊の危機に直面することになります。

     

    感染源がわからない孤発例が増えている現在の状況は不気味です。私たちが11人、他人との接触機会を8割削減し、R01以下にしない限り、感染拡大は続いていきます。



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