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哀悼:レイ・ブラッドベリ
Ray Bradbury:A mindless abyss of stars ask to be discovered

SF作家で詩人のレイ・ブラッドベリが亡くなりました。91歳でした。私も彼の大ファンでした。

120612

ブラッドベリはNASA の惑星探査のよき理解者でした。JPL(ジェット推進研究所)のイベントにはよく顔を出していたといわれます。1971年11月12日、マリナー9号が火星周回軌道に入る前夜に、JPL では ”Mars and the Mind of Man” というパネル・ディスカッションが行われました。パネラーは、レイ・ブラッドベリ、アーサー・C・クラーク、カール・セーガン、ブルース・マーレイ、ウォルター・サリバンなど、超豪華な顔ぶれでした。

現在、このときのブラッドベリの大うけしたスピーチの一部がネット上に公開されています。『火星年代記』の作者である彼は、ここで、こんなふうに語っています。「僕は今、何をしようとしているのかな。ここに集まっている人の中で、一番科学知識がない人間なんだ」「数年前、10歳の少年がやってきて『ブラッドベリさん、『火星年代記』の92ページに、火星の月は東から上ると書いてありますが、本当ですか?』と聞いた。僕が『そうです』というと、『ちがいますよ』といわれてしまった」(笑)。(衛星フォボスは火星の自転速度よりも速く火星をまわっているので、火星表面から見ると、フォボスは西の空からのぼり、東に沈んでいく)「火星の表面が明らかになってきたここ数日というもの、僕は、たくさんの火星人が大きなサインの横に立って、『ブラッドベリは正しかったぞ!』といっているところを期待していたんだ」(笑)。

NASA のウェブサイトには、ブラッドベリが2000年にNASA のArt Program のために書いたエッセイが紹介されています。

「私たち人間がいなければ、NASA がなければ、宇宙は見られず、知られず、触れられることがない。星々の深淵は発見されることを求めている」
「地球上の生き物はいつか暑さか寒さのために滅びてしまうだろう。私たちは他の世界へ、他の星へ旅立つ準備をしなくてはいけない」
「最初は月、次は火星、そしていつの日かアルファ・ケンタウリの近くの星に」
「NASA はそれができるだろうか? どちらが先に来るとしても、私たちはNASA と一緒に歩み、何百万年も生きながらえることができるだろうか?」
「私たちはできる、そうしたいと思う、そうしなくてはならない!」

私にとってブラッドベリは、惑星探査や人類の宇宙への進出を、人類の未来という広い視野に立って考えていくべきであることを教えてくれた作家でした。

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