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北朝鮮の核開発(3):3回目の核実験は間近?
北朝鮮は3回目の核実験を行う準備を進めているという情報があります。下は今年4月1日に撮影された豊渓里核実験場の衛星写真です。黄色の矢印の部分が核実験に用いるトンネルの入り口とみられる個所、その左の赤い点線で囲った部分は土石堆積物です。

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2010年10月16日に撮影された衛星写真とくらべて、土石堆積物が増えているようです。この土石がトンネルの掘削で出てきているものか、それともトンネルはすでに完成し、核爆弾を入れた後に埋め戻すための土石を他の場所から運んできたものかははっきりしません。

下は、豊渓里核実験場一帯の衛星画像です。左上が最初の核実験が行われた場所、左下が今回撮影された場所です。2009年に実施された2回目の核実験は、右側に見えている場所で行われました。

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2回目の核実験の規模はTNT 火薬換算で約4キロトンとみられており、専門家は実験が成功したとみています。その根拠の1つは、北朝鮮が最初の核実験を行った際、事前に中国に対して爆発の規模を5キロトン程度と説明していたという情報があるからです。2回目の核実験が1度目で成功しなかった核爆弾とほぼ同じものを使用したのであれば、北朝鮮は1回目の失敗を克服して、2度目のチャレンジに成功したということになります。すなわち、ここで書いたいくつかの課題を北朝鮮はクリアしていることになります。

北朝鮮が3度目の核実験を行う可能性は高いとみられる理由はいくつかあります。まず、北朝鮮がミサイルと核をセットとみなし、瀬戸際外交のカードとしてきたことです。4月13日のミサイル発射実験(人工衛星の打ち上げ)の失敗は、北朝鮮にとって対外的にはそれほど打撃になるものではありません。長距離ミサイルの開発を不断に続けていることを国際社会に示すことが重要なのです。同じように、北朝鮮が核の開発を続けていることを世界に示すために、近いうちに核実験を行う可能性は高いと思われます。

もう1つ、技術的な面からみても、北朝鮮が本気で核を開発しようとしているなら、核実験が必要です。核兵器の開発には、核物理学の知識に加えて、スパコンでのシミュレーションが欠かせません。アメリカをはじめ核を保有している大国は、すでにこれまでの実験で、核爆発に関する豊富なデータを手に入れています。したがって核兵器の高度化や新型の核兵器の開発を、実際に実験を行わなくても、スパコン上で行うことができます。しかしながら、北朝鮮はこうした手段をもっておらず、核兵器の開発には核爆発実験がどうしても必要なのです。

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