最近のエントリー
カテゴリー
過去のエントリー
カレンダー
S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< May 2017 >>
ブログ内を検索


PROFILE
モバイル
OTHERS
衛星イオの地質マップが完成
アメリカのUSGS(地質調査所)は、ボイジャー1号、2号およびガリレオ探査機によって取得されたデータをもとに、木星の衛星イオの地質マップを作成しました。

120322_01

木星の重力による潮汐作用によって、イオには活発な火山活動が存在しています。イオの火山活動は地球の25倍もアクティブといわれ、その表面に衝突クレーターは発見されていません。火山から流れ出てきた溶岩が、すべてのクレーターをおおっているからです。今回、全部で425の火山が確認されました。

120322_02

下の画像は、イオ最大の火山の1つであるロキのクローズアップです。黒く丸い部分は溶岩がカルデラを埋めてつくった溶岩湖で、真ん中の島の部分には亀裂が走っているのが見えています。ガリレオ探査機による温度の測定で、溶岩湖と亀裂部の温度が周囲にくらべて顕著に高いことがわかりました。亀裂部はとくに高温で、その下に新しく熱い溶岩が存在していることを示しています。ロキは上の画像では中央やや右上に見えています。

120322_03

USGS の地質マップでは、流出した溶岩、イオウや二酸化イオウに富む平原、山など、イオの表面物質が19のタイプに分けられています。この地質マップでロキを見てみると、下のようになっていました。

120322_04

pfd が溶岩湖にあたる部分です。同じ時代の溶岩がその右上の2個所にも見られます。このpfd と、溶岩湖の左下のpfb はきわめて新しい溶岩です。pfu はそれよりも古い溶岩ですが、それでも今から数百万年前以降につくられたものです。fu は溶岩流、pbw とpl はいずれも平原に分類される場所です。

こうした地質マップは、イオの表面をよく知るだけでなく、内部構造を理解するためのモデルをつくる上でも役に立つと考えられています。

▲PAGE TOP