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フォボス・グルント:1月に地球に落下
ロシア連邦宇宙庁は火星探査機フォボス・グルントが来年1月に地球に落下すると発表しました。落下する日は今のところ6〜19日とされていますが、いつ、どこに落下するかは直前までわからないでしょう。下の写真は11月29日に地上から撮影されたフォボス・グルントです。

Phobos_Grunt
R.VANDEBERGH

フォボス・グルントは11月9日にバイコヌール宇宙基地からゼニット・ロケットによって打ち上げられ、地球周回軌道に入りました。計画では2012年9月に火星周回軌道に入り、2013年2月にフォボスに着陸してサンプルを採取した後、2014年8月にサンプルの入ったカプセルを地球に帰還させる予定でした。

Phobos_Grunt

しかし、フォボス・グルントのMDU 推進ユニットによる軌道変更と火星への軌道投入のための2度のエンジン噴射は行われず、地球を周回する低軌道にとどまっています。

フォボス・グルントは通信途絶の状態がずっと続いています。ESA(ヨーロッパ宇宙機関)のパース地上局が一時、フォボス・グルントからの信号を受信しましたが、地上との交信は確立されませんでした。火星に到達するためのウインドウはすでに閉じてしまいました。最近、RIA ノーボスチはフォボス・グルントを開発したNPO ラボーチキンのチーフデザイナー、ヴィクトル・カルトフの「ミッションは失敗」との声明を伝えており、ロシア連邦宇宙庁が正式にコメントを発表するのは時間の問題とみられていました。

フォボス・グルントの重量は約13t で、そのうち200kg 程度が大気圏内で燃えつきず、20〜30個の破片となって落下するとのことです。12月16日現在のフォボス・グルントの高度は近日点が201.3km、遠日点が275.7kmです。軌道傾斜角は51.4度なので、北緯51.4度から南緯51.4度までの地球上のどこかに落下する可能性があります。フォボス・グルントは約7.5t の推進剤を積んでいます。推進剤は毒性のある非対称ジメチルヒドラジンと四酸化二窒素ですが、アルミニウム製のタンクは大気圏内で破壊され、推進剤はすべて燃えてしまいます。また、観測機器に放射性物質であるコバルト57 が搭載されていますが、0.00001g ときわめて微量なので、人体に影響が及ぶことはありません。

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