ナスカのミステリー(1):砂漠に広がる巨大な地上絵

0

    Nazca’s Mystery (1)Lines on the Desert

     

    ペルーの首都リマから南に約400km。アンデス山脈のふもとのナスカ台地に、巨大な地上絵が残されています。

     

    20180116_01.jpg

     

    ナスカ台地はアンデス山脈からの流れがつくった扇状地が砂漠になった土地で、雨はほとんど降りません。飛行機から見ると、まるで他の惑星に来たような荒涼とした風景が広がっています。面積は220平方kmほどで、北はインヘニオ川に、南はナスカ川によって区切られています。下の画像はナスカ台地の北半分です。

     

    20180116_02.jpg

     

    ナスカ台地には1000本以上の直線や多数の四角形、三角形、渦巻きやジグザグなどの幾何学模様、さらにはさまざまな動植物が描かれています。それらはみな巨大で、直線の中には長さ8km以上におよぶものもあります。くさび型をした四角形の最大のものは長さ1.6km、動物などの絵柄でも全長が100mをこえるものがあります。現在もいくつかの地上絵が新たに発見されています。

     

    地上絵のほとんどは、無数とも思える直線です。これらはランダムに分布しているわけではなく、ある点から放射状に広がる傾向を示しています。このような直線が放射状に広がるポイントとして、合計62か所が確認されているといいます。直線や細長いくさび型をした四角形などはナスカ台地に広く分布しています。

     

    一方、動物や植物の絵柄は、インヘニオ川に近い台地北端約10平方kmの地域に集中しています。そこにはサル、クモ、イヌ、コンドル、ハチドリ、サギ、トカゲ、ヘビ、クモ、トンボ、クジラ、シャチ、トンボ、クモ、サルなどの動物や、花や海藻などの植物、渦巻きなどの模様が描かれています。クモやサル、トリ、渦巻きなどは、アンデス一帯では古くから水に関するシンボルであったといわれています。動物や植物の絵柄はナスカの地上絵全体からみると、その数は少なく、全部で30個ほどです。これらの動植物はみな、古代ナスカの人々の生活に深い関係があったものなのでしょう。

     

    砂漠の上に描かれた動物たちや植物、幾何学模様は、一筆書きの単純な線画ですが、それぞれの特徴がみごとにとらえられており、きわめて印象的です。ナスカの地上絵がわれわれをひきつけてやまないのは、巨大さだけではなく、その芸術性にもあるのです。

     

    20180116_03.jpg

     

    これらの地上絵を描いたのは、紀元前100年ごろから紀元500年ごろまでこの土地に栄えていたナスカ文化をになった人々です。ナスカ文化は独特の装飾やあざやかな色彩をもつ陶器で知られており、それらの陶器には地上絵と同じような模様や動植物が描かれています。ナスカの人々はインヘニオ川やナスカ川両岸の峡谷でトウモロコシや綿花の農耕を営んでいましたが、自生していたキアベの森林を伐採しすぎたため、エコシステムが破壊され、この地から姿を消したと考えられています。

     

    ナスカ台地は表面10cmほどが、酸化して黒味を帯びた小石でおおわれていて、その下の土は白っぽい色をしています。ナスカの地上絵は表面の黒い石を取り除いた白い線で描かれています。取り除いた小石は縁に並べられ、図形の輪郭を強調することに使われていました。ナスカ台地は世界で最も乾燥した場所のひとつであるため、地上絵は2000年にわたってそのままの姿を保ってきました。



    calendar

    S M T W T F S
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    2930     
    << April 2018 >>

    selected entries

    categories

    archives

    links

    profile

    書いた記事数:45 最後に更新した日:2018/04/23

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM