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火星探査機キュリオシティーの着陸場所はゲール・クレーターに
NASA の火星探査機キュリオシティー(マーズ・サイエンス・ラボラトリー)の着陸地点は、ゲール・クレーターに決定しました。ゲール・クレーターは赤道近くにある直径約150km のクレーターです。

Gale_crater

Nature 誌によると、4か所に絞られた着陸候補地の中で、ゲール・クレーターは河口デルタらしい地形をもつエバースワルド・クレーターと最後まで競っていたとのことです。どちらもキュリオシティーの目的である火星の水の歴史を調べるのに適した場所と考えられていました。古い時代の出来事を知るには、できるだけ昔の地層を調べる必要があります。MOLA の高度地図でもわかるように、ゲール・クレーターの底は周囲にくらべてかなり低くなっており、クレーターが形成された際に、深いところまで掘り返されたとみられます。この点は、ゲール・クレーターが選ばれた大きな要素だったのではないかと思われます。

Gale_crater

ゲール・クレーターは少し不思議な形をしています。中央にはクレーターの底から5km ほどの高さをもつ大きな山があります。衝突によってできたセントラル・ピークはこの山の中にかくれています。ゲール・クレーターができたのは38億〜35億年前です。その後、このクレーターは水の存在下で一度堆積物におおわれ、その堆積物が水の流れで取り去られてクレーターがふたたび顔を出したようです。こうしたサイクルが数回繰り返された可能性もあります。

Gale_crater

ゲール・クレーターには古い地層に刻まれた谷がいくつも走っており、キュリオシティーはここを移動しながら過去の水の状態を調べることになります。キュリオシティーが着陸するのはクレーターの一番低い場所である北西の底で、南緯4.5度、東経137.4度、着陸楕円は長さ20km、幅7 と設定されています。

Gale_crater

このピンポイント着陸を行うため、キュリオシティーはパラシュートで降下後、最終局面で逆噴射ロケットと懸吊機構を組み合わせた「スカイクレーン」という方法で軟着陸します。

NASA の火星探査は、生命の探査を念頭におきながらも、まず生命誕生の必要条件である水の存在を調べる ”follow-the-water” という戦略で行われてきました。キュリオシティーは生命の痕跡の可能性がある有機物の観測も行うことになっており、これまでの ”Follow the Water” から一歩踏み出すミッションといえます。2013年にNASA との協力のもと、ESA が打ち上げを予定しているExoMars では、火星生命の探査そのものが目的になっています。

キュリオシティー打ち上げのウインドウは11月25日〜12月18日です

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