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火星に生命の痕跡をさぐる
金曜日にスルガ銀行のd-labo セミナーで、東京大学総合研究博物館准教授の宮本英昭さんの話を聞いてきました。テーマは火星探査で、主に火星の生命の可能性について話をされましたが、最後には質問が相次ぎ、多くの方がこの話題に興味をもっていることがわかりました。

火星表面には水が流れたような地形があり、形成されて間もないころの火星は温暖で、表面には大量の液体の水が存在したと考えられてきました。2004年に火星に軟着陸した火星ローバー、スピリットとオポチュニティーは、火星表面に実際に水が存在した証拠を見つけました。過去に存在した水の、少なくともある部分は、今でも高緯度地域の地下に氷の状態で存在するとみられています。

火星が温暖で、海が存在したころには、火星にも原始的な生命が誕生した可能性があります。そのような微生物の痕跡は、今も火星の地層のどこかに残っているかもしれません。宮本さんは、そのような生命の痕跡を探す場所の1つとして、Hebrus 谷をあげていました。下の画像の矢印の場所です。

hebrus_crater

Hebrus 谷はエリシウム山の南西にある谷です。エリシウム山は火山だったので、地下には熱源があり、生命が誕生しやすい環境だったかもしれません。また、このあたりではメタンの発生が観測されています。メタンは無機的にも合成されますが、これが生物由来であり、今も微生物が何らかの形で存在している可能性も0%でなないでしょう。

NASA が今年打ち上げる火星探査機キュリオシティー(マーズ・サイエンス・ラボラトリー)は、かつて火星に存在した水の歴史をくわしく調べることが大きな目的になっていますが、ESA がNASA との協力のもと、2018年に火星着陸をめざしている火星ローバーExoMars は火星の生命探査を行うための探査機です。火星の生命を科学的にさぐる時代が、もう少しでやってくると思われます。

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