東京五輪のマラソンと競歩:札幌市開催は妥当な判断

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    東京五輪のマラソンと競歩の会場を札幌市に移すという国際オリンピック委員会(IOC)の決定は、東京の8月の気象条件を考えた場合、妥当な判断と思われます。下の画像は201881日の東京の酷暑を示すJAXAの気候変動観測衛星「しきさい」の観測画像です。

     

    20191018_01.jpg

     

    201881日の東京の最高気温は35.1℃ですが、「しきさい」の観測によると、東京の地表面温度が50℃以上と非常に高温となっていることがわかります。

     

    東京五輪のマラソンは女子が8月2日、男子が89日、男子50km競歩決勝は88日に行われます。今年の8月前半の東京の気象データは下の通りです。

     

    20191018_02.jpg

    気象庁 

     

    最高気温35℃以上の日が半分以上、最低気温が25℃以下になることはなく、雨はほとんど降らず、湿度は常に70%以上です。都心部はほとんどの土地が建物におおわれ、道路は舗装されているため、エアコンや自動車からの排熱でヒートアイランド現象が加わり、地表面温度はさらに上昇します。こうした気象条件の下での競歩やマラソンは選手の生命を危険にさらすことになります。

     

    日本ではあまり報道されませんでしたが、今年の夏は史上空前の熱波がヨーロッパを襲い、死者が続出しました。ヨーロッパの熱波はアフリカ大陸からの熱い風がもたらします。この現象はエルニーニョが発生している時期に起きることが多いのですが、今年はエルニーニョが発生していないにもかかわらず、熱波が襲いました。世界気象機関(WMO)はこの猛烈かつ広範囲の熱波は人為起源の気候変動のあらわれだと指摘しています。

     

    地球温暖化の傾向にストップはかかっていません。来年の東京の夏はさらに暑くなる可能性があります。



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