NASAのアルテミス計画:2024年の有人月着陸を目指す

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    ArtemisSending American Astronauts to Moon in 2024

     

    2024年の有人月着陸を目指すNASAのアルテミス計画が始動しました。

     

    20190605_01.jpg

     

    NASAはかねてから有人月着陸用の宇宙船「オライオン」と巨大ロケットSLSを開発してきました。さらに国際宇宙ステーション(ISS)計画のパートナー国が建設する月周回ステーション「ゲートウェイ」を月着陸の拠点とすると発表していました。

     

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    NASAはこれまで2028年の有人月着陸を目指していました。以下がそのスケジュールです。

    2020

    EM-1Exploration Mission-1):SLSとオライオン宇宙船による最初の飛行。無人の月周回ミッション。

    2022

    EM-2Exploration Mission-2):SLSとオライオン宇宙船による2回目の飛行。オライオン宇宙船に宇宙飛行士が搭乗し、月を周回する。

    ゲートウェイ組み立て開始。最初のエレメント「電気推進エレメント」を打ち上げ。

    2023

    月面無人探査ローバーによる月探査。特に水の存在を探る。

    2024

    EM-3Exploration Mission-3):SLSとオライオン宇宙船による3回目の飛行。ゲートウェイへ宇宙飛行士を運ぶ最初のミッションとなる。

    有人月着陸技術の試験。

    2026

    ゲートウェイ組み立てフェイズ完了。月面着陸に向けた次のフェイズに移行。

    有人月着陸の無人試験。

    2028

    有人月着陸。アポロ計画以来、人類は再び月に戻る。

     

    ところが今年の326日、ペンス副大統領はNASAのマーシャル・スペース・フライト・センターで行われた国家宇宙会議での演説で、「アメリカは5年以内にアメリカの宇宙飛行士を月に着陸させる」と述べました。すなわち、2024年の有人月着陸がアメリカの国家目標となったのです。

     

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    NASAはこれを受けて、有人月着陸計画を「アルテミス計画」と命名、2024年のターゲットに向け新たなスケジュールを発表しました。大きな変更点は、2024年に予定されていたEM-3(ゲートウェイまでの有人飛行)を有人月着陸ミッションとする。⇒人月着陸にゲートウェイは必須。そのため、ゲートウェイの組み立てを2つのフェイズに分け、2024年にはミニマムの構成を完成させる、というものです。

     

    なお、「アルテミス」はギリシア神話に登場する月の女神ですが、NASAではEM-1EM-2の名称としてすでに使われており、それぞれ”Artemis 1”および”Artemis 2”とよばれていました。

     

    2020

    アルテミス1SLSとオライオン宇宙船による無人月周回ミッション。

    2022

    ゲートウェイ組み立て開始。最初のエレメント「電気推進エレメント」を打ち上げ。

    アルテミス2:オライオン宇宙船に宇宙飛行士が搭乗し、月を周回する。

    2024

    ゲートウェイ組み立てのフェイズ1(ミニマムの構成)完了。

    アルテミス3:有人月着陸。

    2028

    ゲートウェイ組み立てのフェイズ2完了。ゲートウェイ完成。

    宇宙飛行士の軌道上での長期滞在と月面での継続的な活動が実現される。

     

    新たな目標を達成する上で大きな課題となったのが月着陸船です。

     

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    当初の計画では、NASAは時間をかけて月着陸技術を開発する予定でした。しかし、あらたな計画では、月着陸船をわずか5年間で開発・運用しなければならなくなりました。そこでNASA517日に、月着陸システムの詳細検討・プロトタイプ製作を行うアメリカ企業11社を選定しました。

     

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    長い間宇宙にかかわってきた巨大企業と、ニュースペースの雄が名前を連ねています。アメリカの宇宙技術の実力が問われています。



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