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はやぶさ、そうまでして君は
川口淳一郎先生の『はやぶさ、そうまでして君は』(宝島社)を読みました。川口先生が自ら語る「はやぶさ」の物語は興味深いものです。

この本の中で、川口先生は「はやぶさ」のようなハイリスクのプロジェクトも必要であることを述べています。日本人は自分で天井をつくってしまいがちだが、「天井を突き抜けられない限り、決して独創的な成果は得られません」と、川口先生は書いています。

惑星探査の分野では、先端的でリスキーなプロジェクトがときに必要です。「はやぶさ」はその典型といえるでしょう。これについては以前に書きましたが、多くの専門家があまりにリスキーであり、実現不可能と考えていたマーズ・パスファインダー計画と同じように、「はやぶさ」も提案当初は「開発要素が多すぎる」「あまりにもリスクが大きい」という意見があったと、川口先生は書いています。しかし、そのリスクの高さは認識されながらも、「工学実験機の新しい挑戦」として計画は認められたのです。

『はやぶさ、そうまでして君は』で、私が一番印象に残ったのは、「はやぶさ」の通信が途絶して、川口先生が台東区の飛不動尊に「神頼み」に行くところでした。「やれることはすべてやり尽くした。あとはもう、神仏の力にゆだねるしかない」という心境だったというのですが、その後に書いてある言葉が感動的でした。

「自分は神頼みしなくてはいけないほど、全力を尽くしたのか、それを自己点検するよい機会にもなったと思います。」

最後の最後まで、全力を尽くす。これが「はやぶさ」成功の最大の要因だったことがよくわかりました。

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