はやぶさ2:タッチダウン成功
Hayabusa 2:Successfully Touched Down to Asteroid Ryugu
小惑星探査機「はやぶさ2」のリュウグウへのタッチダウンが成功しました。
はやぶさ2チームは2月22日06時14分に、Gate3での自律降下フェーズへの移行を「GO」と判断しました。この時、探査機の状態は正常で、約490m の高度まで降下していました。
以降の経過は以下の通りです。
07時26分
リュウグウまでの高度は50mを切りました。
07時48分
LGAからの電波のドップラー効果から、はやぶさ2が計画通りに上昇したことが確認されました。
08時07分
LGAからHGAへの切り替えが行われ、探査機とのテレメトリー通信が計画通り回復したことが確認されました。これによってGate5の状況確認作業が開始されました。
08時42分
Gate5でプロジェクタイル(弾丸)発射コマンドの発出、シーケンスが正常、探査機状態が正常であることが確認されました。これにより、タッチダウンが成功としているものと判断されました。
詳細な解析はこれから行われることになりますが、3億4000万kmの彼方のリュウグウ表面の、わずか直径6mの目標へのピンポイント・タッチダウンが成功したわけです。
はやぶさ2ミッションはこれから7月まで息をつけない状況が続きます。インパクターをリュウグウに発射して人工クレーターをつくり、そこにタッチダウンして、宇宙風化にさらされていないリュウグウの新鮮なサンプルの回収にもチャレンジします。今後を見守りたいと思います。
- 2019.02.22 Friday
- 太陽系探査
- 09:31
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- by Kazuo Terakado