強力な台風やハリケーンの原因は地球温暖化

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    Tropical Storms and Climate Change

     

    最近の非常に強い台風やハリケーンの発生は、地球温暖化による影響と考えて間違いありません。

     

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    千葉県を中心に各地に大きな被害をもたらした台風15号は、99日に観測史上1位の最大瞬間風速57.5mを記録する非常に強い台風でした。一方、アメリカでも観測史上最強クラスのハリケーン「ドリアン」がバハマに大きな被害を与えました。上は91日、バハマを襲うドリアンの衛星画像です。

     

    下の画像は94日の衛星画像です。4つのハリケーンと熱帯低気圧が写っています。中央のドリアンはカテゴリー2にまで勢力を落としていますが、大西洋の東には熱帯低気圧「ガブリエル」が発生しています。カリブ海を襲っているのは熱帯低気圧「ファーナンド」、カリフォルニア沖にいるのはハリケーン「ジュリエット」です。

     

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    強い台風やハリケーンの発生は地球温暖化にともなって、今後さらに増えていくでしょう。

     

    アメリカ気象学会の学術誌「Bulletin of the American Meteorological Society」のオンライン版に、NOAA(アメリカ海洋大気局)の研究者Knutsonらによる論文が掲載されています。この論文は、地球温暖化が進んだ場合のハリケーンや台風の発生について、世界の研究者がどう予測をしているかを評価したものです。

     

    論文によると、平均気温が2℃上昇した世界でのハリケーンや台風の発生について、多くの研究者は以下のように考えています。

     

    温暖化により海水が温められて膨張し、海水面が上昇するため、ハリケーンや台風襲来時の浸水被害が増加する。

    大気中の水蒸気量が増加するため、ハリケーンや台風がもたらす降水量は全地球的に増加する。

    ハリケーンや台風の最高風速は増加する。

    カテゴリー45の強力なハリケーンの発生頻度が増加する。

     

    世界の研究者は気候モデルを使ってさまざまなシミュレーションを行っていますが、おおむね、以上のような結論になっています。観測史上例をみない強力な台風やハリケーンが、これからも次々と私たちの暮らしを襲ってくるでしょう。温室効果ガス排出を削減する努力とともに、被害を最小限に食い止めるための対策が緊急の課題になっています。


    2018年は観測史上4番目に暑い年だった

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      2018 were the Fourth Warmest since 1880

       

      NASAの発表によると、2018年は観測史上4番目に暑い年でした。

       

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      下のグラフは1880年以降の世界平均気温の推移です。赤い線がNASAのデータで、それ以外にNOAAや日本の気象庁、イギリスのハドレー・センターのデータなどが示されています。観測方法やデータ処理方法の違いなどのために多少数値の差はありますが、推移はまったく一致しています。

       

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      NASAによると、2018年の世界平均気温は、1951〜1980年の平均値に比べて0.83C高くなっているとのことです。


      熱帯化する日本列島

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        各地で記録的な猛暑が続いています。こうした高温現象は地球温暖化という長期的な気候変動が背景にあり、今後の日本列島では、これまで経験したことのない猛暑が日常的になると考えられます。

         

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        下は、気象庁が発表している日本の年平均気温の推移です。長期的な気温上昇傾向がみられ、特に1990年以降の気温上昇が顕著です。

         

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        下は、NASAが発表している全世界の年平均気温の推移です。同じ傾向がみられます。

         

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        このように、地球は地球温暖化によるはげしい気候変動の時代に入っているといえます。年平均気温が上昇すると、なぜ最近のような高温現象が起こるのかは、以下のグラフで理解することができます。

         

        下は、NASAが発表している1951〜1961年の北半球夏の最高気温の分布です。青い部分は最高気温が低かった日の分布、赤い部分は最高気温が高かった日の分布です。多くの日は中央の平均値をはさむグレーの部分に集中し、全体はいわゆる正規分布の形になっています。

         

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        下は、2001〜2011年の北半球夏の最高気温の分布です。地球温暖化によって分布が全体として右、すなわち高温側にシフトしていることが分かります。1951〜1961年の青い部分は少なくなり、1951〜1961年にはなかった赤い部分が増えています。

         

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        上のグラフの右端、すなわち標準偏差が3〜5の部分は、1951〜1961年には観測されなかった非常に高温の日です。現在の記録的猛暑は、まさにこの部分に該当しているのです。非常な高温現象は一時的なものでなく、年平均気温が上昇すれば必ず出現する現象であることが、お分かりになると思います。熱帯化する日本列島で、これまではなかった猛暑にいかにして対処するか、長期的な取り組みが必要です。



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