銀河鉄道をめぐる旅

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    宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』をめぐるツアーを企画しました。

     

     

    岩手県花巻市で賢治ゆかりの場所をめぐり、奥州市では国立天文台水沢VLBI観測所を訪問。「天気輪の柱」のモデルとなった天頂儀を見学、さらに本間希樹先生からブラックホールについてのレクチャーをいただきます。

    詳細はここ

     

    新型コロナウイルス感染防止については、旅行会社に万全の対策をお願いしています。


    ケンタウル祭の夜に降るペルセウス座流星群

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      昨今の不順な天候のために、ペルセウス座流星群を見ることができなかった方も多いと思います。私も見る機会を逃してしまいました。ペルセウス座流星群はスイフト・タッフル彗星が残したちりによって発生する流星群で、毎年812日頃に見られます。今年は13日の10時が極大にあたっていました。

       

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      宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』において、ペルセウス座流星群は重要な役割を果たしています。『銀河鉄道の夜』は「ケンタウル祭」の夜の物語ですが、それはペルセウス座流星群が降ってくる夜のことなのです。

       

      ケンタウル祭の夜、子供たちは「ケンタウル、露をふらせ」とさけびながら走ります。この「露」がペルセウス座流星群です。賢治の「星めぐりの歌」には「オリオンは高く うたひ つゆとしもとを おとす」という箇所があります。この「つゆ」はオリオン座流星群です。オリオン座流星群は毎年1020日前後に見られ、ハレー彗星のちりがもたらす流星群です。このように、賢治は流星群を、露が降ってくる情景として表現していました。ペルセウス座流星群は当時から「しぶんぎ座流星群」「ふたご座流星群」とともに三大流星群の1つとして知られていましたから、星を見るのが好きだった賢治は、子供のころからペルセウス座流星群を見ていたにちがいありません。

       

      また『原体剣舞連』には「獅子の星座に散る火の雨の 消えてあとない天のがはら」というしし座流星群をうたった箇所があり、ここでは流星群は「雨」と表現されています。しし座流星群は約33年ごとに出現する流星群で、残念ながら賢治はこの流星群を見ることはありませんでした。

       

      ペルセウス座流星群の見える夜がケンタウル祭の夜であることを、私は[銀河鉄道の夜]フィールドノート』(青土社)の中の「ケンタウル祭の夜はいつか」の章に詳しく書きました。上の写真は、この本のために藤井旭さんからご提供いただいたものです。

       

      昔から8月中旬は空が澄んで、流れ星がよく見えるとされ、「流星」あるいは「流れ星」は秋の季語にもなっています。ペルセウス座流星群が降り、すでに秋の気配の感じられる夜のお祭り、それがケンタウル祭です。

       


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