宇宙開発の未来年表

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    世界の宇宙開発の近未来予測をまとめた『宇宙開発の未来予想』(イースト新書Q)が発売になりました。驚くべき勢いで進んでいる世界の宇宙開発動向が2時間でわかります。

     

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    2020年は世界の宇宙開発にとって、大躍進の年になるでしょう。商業宇宙船スターライナーとクルードラゴンの就航で、アメリカは再び、アメリカの領土からアメリカの宇宙船でアメリカの宇宙飛行士を打ち上げることができるようになります。アルテミス計画では、いよいよアルテミス1(無人月周回ミッション)が行われます。宇宙観光旅行もはじまります。

     

    日本も「はやぶさ2」の地球帰還と、新型基幹ロケットH3の試験機1号機の打ち上げをひかえています。

     

    一方、中国は年末に長征5号がリターン・トゥー・フライトに成功し、今年は独自の宇宙ステーション「天宮」の建設が開始され、月面物質のサンプルリターンをめざす嫦娥5号の打ち上げも行われます。

     

    民間の宇宙活動もますます活発になります。今年は世界の宇宙開発から眼が離せません。


    長征5号:打ち上げ再開に成功

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      Long March 5 LaunchedSuccessful Return-to-Flight

       

      12272045分(北京時間、日本時間2145分)、中国の重量級ロケット「長征5号」が海南島の文昌衛星発射センターから打ち上げられ、技術試験衛星「実践20号」の静止軌道投入に成功しました。

       

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      実践20号はDFH-5衛星バスを使用した重量約8トンの大型通信衛星で、Q/Vバンドでの通信やレーザー通信の試験を行うとのことです。

       

      長征5号は201611月に初打ち上げに成功しましたが、20177月の2回目の打ち上げで、第1段エンジンに不具合が起こり、「実践18号」の打ち上げに失敗しました。今回の打ち上げ成功でリターン・トゥ・フライトを果たしたことになります。

       

      今回の打ち上げ成功により、2020年には長征5号による火星探査機「真容」や、月物質のサンプル・リターンを目指す「嫦娥5号」の打ち上げが行われることになります。また、長征5Bによる中国の宇宙ステーションのコア・モジュール「天和」の打ち上げも行われる可能性があり、中国の宇宙活動に拍車がかかるとみられます。


      スターライナー:ホワイトサンズに帰還

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        Starliner Lands at White Sands

         

        ボーイング社の新型宇宙船スターラーナーは、ニューメキシコ州ホワイトサンズに帰還しました。

         

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        スターライナーは1222日午前723分(日本時間2123分)に軌道離脱のエンジン噴射を行いました。約3分後にサービル・モジュールを分離。

         

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        降下を続けたクルー・モジュールは約20分後に大気圏に再突入するエントリー・インターフェイスに到達しました。748分には地上チームはスターライナーの追跡を開始。地上はまだ夜明け前でしたが、すぐに赤外線映像での捕捉が開始されました。

         

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        赤外線の映像はドラッグ・シュートの開傘、さらにメイン・パラシュートの展開をとらえました。

         

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        その後、ヒートシールドを分離。

         

        758分(日本時間2158分)、スターライナーはホワイトサンズ宇宙港に着陸しました。かつて、スペースシャトルも着陸したことのある場所です。

         

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        地上チームのうち、まずゴールド・チームが有害ガスであるヒドラジン除去のためカプセルに近づく様子は、スペースシャトルの着陸をほうふつとさせるものでした。やがてシルバー・チームに続いてクルー回収のためのブルー・チームも到着しました。

         

        カプセル内の点検作業には、NASAのマイク・フィンク宇宙飛行士、ニコール・マン宇宙飛行士、ボーイング社のクリス・ファーガソンらも参加しました。

         

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        下の写真には、今回の飛行で宇宙飛行士に代わって搭乗したダミー宇宙飛行士、ロージーの顔が見えています。

         

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        素晴らしい着陸でした。久しぶりに、有人仕様の宇宙船がアメリカの大地に着陸したのです。



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